「トップリーグ」の名で18シーズンにわたって親しまれてきた社会人ラグビーが、組織改革を行い、今年2022年、「リーグワン」として生まれ変わりました。そこで、トップリーグ初代王者で、2018年に18年ぶりの優勝を果たした神戸製鋼ラグビー部「コベルコ神戸スティーラーズ」について、元選手で現在チーム広報を務める近藤洋至(ひろゆき)さんに話を聞きました。
――トップリーグからリーグワンに変わったことによる大きな変化は何ですか。
今までは、社会人ラグビーは企業スポーツのイメージが強かったと思いますが、参戦する各チームが、より地域密着型のチームになることを目指しています。地域にコミットすべく歩みを進めようと立ち上がったのが「リーグワン」と言えます。
――スティーラーズはもともと地元色満載の印象ですが、さらに「地元・神戸」を鮮明にされたのですね。
長らく「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」というチーム名でしたが、このたび「神戸」という地名を真ん中に入れ、「コベルコ神戸スティーラーズ」としました。「神戸」という地を大事にして活動していこうとする決意だと思ってください。
――選手にとっては、どのような変化があるのですか?
プレーすることにおいては何も変わりませんが、ホームアンドビジター制を敷かれたリーグ戦になるので、単純に試合数が増えました。また神戸で開催される試合も増えました。これまで、対戦相手と1チーム1回しか試合をしなかったのが、ホームアンドビジター制により1チームと2回対戦することになりました。今まで以上にチームとしてのチーム力が問われるようなリーグに進化したのかなというイメ―ジです。
――チーム全体としての仕上がりはいかがでしょう?
昨年の11月、久しぶりにチームで合宿をすることができ、その合宿を通じて一体感が高まったと感じています。フォワードもバックスも順調にコミュニケーションがとれて、良いチームになっています。