神戸メリケンパークオリエンタルホテルは、1995年の阪神・淡路大震災で被災した旧オリエンタルホテルから受け継いだ、日本で唯一の「ホテルに建つ公式灯台」を、震災27年を迎える1月17日に一般公開する。昨年(2021年)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、2年ぶりの公開となる(予約不要・入場無料)。
この灯台は 1964(昭和39)年、当時は神戸・旧居留地にあったオリエンタルホテルに、ホテルの敷地内として日本で初めて設置された。しかし阪神・淡路大震災でホテルが全壊したため移設され、2005年、震災から10年の節目に復興のシンボルとして初めて一般公開され、その後2011年からは、毎年1月17日に公開(このほか11月1日「灯台記念日」にも)。海抜約55mに位置する灯台を間近で見ることができ、神戸港と神戸の街へ鎮魂の祈りを捧げている。 担当者は「被災した神戸港を照らし続けた希望の光を忘れないでほしい」と話す。
灯台は海上保安庁から正式に認可を受けており、当日は灯台のあるホテル最上階からの眺望と、旧オリエンタルホテルから引き継いだ「昭和天皇の歌碑」も見学できる。
歌碑には1956年(昭和31年)に昭和天皇が神戸ご来訪の際、宿泊先の旧オリエンタルホテルの屋上から見た、神戸みなと祭・海上提灯行列の夜景の印象を、翌年(昭和32年)、宮中歌会始の儀に「灯」の御題のもとに詠まれた歌が刻まれている(14階南側バルコニーに設置)。
■日時 2022年1月17日(月)15:00~17:00
■場所 神戸メリケンパークオリエンタルホテル ・14階バルコニー(雨天決行・荒天中止)
※新型コロナウイルス感染急拡大など、状況によっては公開中止となる場合があるため、最新情報はホテル公式サイト(https://www.kobe-orientalhotel.co.jp/)で案内する。