「“悪縁を縛り、良縁を結ぶ”という意味を込めて、引いたおみくじをすぐに境内で結んでしまう人が多いです。しかし、本当は財布の中など日ごろ持ち歩くものに入れて生活の中でつまずいたときに読み返し、お告げを成功のきっかけにしてほしいという思いがあります」
では、おみくじを結ぶとしたら、いつがいいのでしょうか。寳来さんによると、それは「次におみくじを引いた時」。場合によっては引いたおみくじを別の神社で結ぶということもあるのだとか。
そして最後によく聞かれる質問についても教えてもらいました。
「たまに『吉と中吉どちらのほうがいい運勢なのですか?』といったような質問される方もいますが、本来は吉凶の結果に良し悪しの序列があるというわけではありません」
おみくじは、あくまで「今の自分の状態」を表すもの。良い悪いと一喜一憂せず、これからどのように行動するか考えるのが「吉」ですね。
他にも生國魂神社のおみくじには「平」(へい)と言うものもあるのだそう。お告げを知りたい人は足を運んで引いてみては。
(取材・文=みねほのか)