神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅そば、ショッピングモール「プレンティ西神中央」1番館2階にある、婦人服やアクセサリーを販売する「ギンガム西神店」。1991(平成3)年創業で、今年で31年目を迎える、地域で親しまれる洋服店だが、コロナ禍で人気商品の傾向に変化が出てきているという。同店を運営する株式会社グルーブ(神戸市西区)の代表取締役、大石衛さんに話を聞いた。
「新型コロナウイルスの流行前は暗い色が長年の定番人気カラーで、中でもグレーが一番売れていたのですが、最近は変わってきました。鮮やかな蛍光色が人気になり、パープルやグリーンのものが特によく売れていてイエローも注目されています。コロナの影響で外に出られない日々が続いた反動で、明るい色を選ばれる方が多くなっていると思われます」(大石さん)
買い付けはほぼ100パーセント海外から行っていたが、コロナ禍で海外での買い付けができなくなり、国内での仕入れに切り替えて対応。一時期は専門店街も閉めていたので売り上げも相当厳しかったそうだが、2021年の春からは人出が少し回復し、秋からはさらに人の流れが戻ってきた。それに伴い、少し前は部屋着などおうちで着るような格好が売れていたが、秋からはお出掛け着の需要が増えてきたという。
大石さんは、「仕入れ先の変更により商品のラインナップもガラッと変わりました。仕入れ先は変わったものの、商品のチョイスに関して芯はぶれないように気を付けたのでお客さんも戻ってきてくれました」と胸をなでおろす。
コロナを経て、人気の色以外の変化もあるという。「SDGsの認知も広がり、消費者の意識が変わりつつあります。たくさん服を買おうという考え方ではなく、身の丈にあった量で厳選した良いものを買おうという人が増えました」と大石さん。
これから先のことを見据え、店頭販売だけでなくインターネットでの発信にも力を入れ始めた。「商品をインスタグラムにアップして、ホームページに誘導するようにしています。ただ、まだまだ店頭での販売が中心ですので、実店舗に誘導するツールとしてネットを活用しています。実際に、インスタグラムを見て商品の在庫をDMで確認されるような方もおられたのでうれしい限りです」。
最後に、これからのシーズンの洋服のトレンドも聞いてみた。「これから春物が店頭に並びますが、イチオシ商品はデニムです。昨年の秋口から売れてきていて、この春のトレンドアイテムになると見込んでいます。デニムにボーダーのシャツを合わせたり、カラー物のシャツを合わせるとオシャレに着こなせますよ」。そんな商品情報などは、同店のインスタグラム(「gingham_seishinashiyasannomiya」で検索)で発信されている。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年1月11日放送回より
◆Gingham(ギンガム)
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