ネット上の中傷、コロナ差別やヤングケアラーの孤立化予防の取り組み 相談窓口や啓発ビデオで 兵庫県 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ネット上の中傷、コロナ差別やヤングケアラーの孤立化予防の取り組み 相談窓口や啓発ビデオで 兵庫県

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 SNS上をはじめとするインターネット上や、新型コロナウイルス感染症に関連した人権侵害が深刻化するなか、地方自治体がその対策に乗り出している。

「人権文化をすすめる県民運動」を実施している兵庫県では、「ひろげよう こころのネットワーク」をスローガンに、「県民一人ひとりが、お互いの人権の尊重を感性として育み、日常生活の中で人権尊重を自然に態度や行動として表すことが文化として定着している社会をめざす」取り組みを県内の市町村で続けている。

「最近では、特にインターネット上での人権侵害が多くなり、SNS上での誹謗中傷が酷くなっている」と危惧するのは、兵庫県健康福祉部人権参事の小谷寛和さん。「ネットの匿名性から簡単に投稿できてしまうなか、軽い気持ち(での誹謗中傷)が人を深く傷つけてしまうこともあるというのを、皆さんに知ってもらいたい」と訴える。

※写真はイメージです

 実際にSNS上で匿名の誹謗中傷を受けた経験を持つのは、“盲目の漫談家”濱田祐太郎。「面白くないみたいのも全然きますが、そういうコメントを聞いていると、『こういう感性の人たちにおもしろいって思われないセンスでよかったな』ってなります。笑いっていろいろ質があると思うんで、難しいですが」と、ラジオ番組『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』(ラジオ関西『PUSH!』内)のなかで気丈に語ったが、つらい経験をしたことには変わりはない。また、ネット上での心ない言葉が原因で苦しむ人々も多くいるのが現状だ。

ラジオ番組『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』(ラジオ関西『PUSH!』内)に出演する濱田祐太郎(左)と、兵庫県健康福祉部人権参事の小谷寛和さん

 人権問題として、最近ではコロナ関連での偏見・差別なども目立っている。「(新型コロナウイルスに)『感染するかもしれない』という不安から、感染された方やその家族、医療従事者の方がいわれのない偏見を言われたということもあった。いつ自分が感染するかも分かりませんし、自分のこととして考えてもらえたらと思う」(小谷さん)。

 人権に関する相談窓口について、全国共通人権相談ダイヤル「みんなの人権110番」(電話0570-003-110)が設置されているが、兵庫県も弁護士会や労働局と連携して相談窓口を設けている。

 兵庫県弁護士会では、新型コロナウイルス症での労働、生活の問題などの相談を受付(電話078-341-9600、平日午後6時~午後8時、土曜日午後5時~午後8時、日曜日午後5時~午後9時)。また、兵庫労働局では、職場でのハラスメントに関する相談に応じている(電話078-367-0850、平日午前9時~午後5時)。

 さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響は、周りに頼ることができずに病気の親や祖父母の介護や幼い兄弟姉妹の面倒を見ている18歳未満の子どもたち「ヤングケアラー」にも及んでいるという。「コロナ禍により、孤独・孤立がどんどん深まっていき、いざという時のSOSを出せないという状況がよりできている」(小谷さん)。


※ラジオ関西『PUSH!』内、【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】2021年12月21日放送回より

◆「スウィーツ甲子園」でグランプリのジャム

【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半では、丹波篠山市西古佐にある「兵庫県社会福祉事業団 丹南精明園」が作る「TAMBA MAGOKORO JAM」が紹介された。神戸・元町の洋菓子店「patisserie AKITO」オーナーシェフの田中哲人さん指導のもとで作られたジャムは、いちご、ミルク、いちじくの3種類。いちごは自社農園「丹波まごころファーム」で栽培したもの、ミルクは地元丹波の「氷上牛乳」、いちじくは神戸市西区のものを使用。11月15日に行われた障がい者が作るお菓子のコンテスト「スウィーツ甲子園」でグランプリに輝いた。価格は、いちごジャム・ミルクジャム・いちじくジャムともに各種1個、税込み700円。化粧箱入りの2本セットは、税込1,600円。化粧箱入りの3本セットは、税込み2,400円。購入は、「+NUKUMORI」のホームページから。問い合わせは、兵庫県社会福祉事業団丹南精明園、電話079-594-2298、FAX 079-594-2271まで。



お菓子のコンテスト「スウィーツ甲子園」でグランプリに輝いた「TAMBA MAGOKORO JAM」


【放送音声】

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