「城崎の風情に恋に落ちた」現代美術家 老舗旅館の若旦那に | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「城崎の風情に恋に落ちた」現代美術家 老舗旅館の若旦那に

LINEで送る

この記事の写真を見る(8枚)

この記事に関するInstagramを見る

 世界の舞台で活躍する現代美術家の永本冬森さんが、演出家・劇作家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西、木曜午後1時~)に出演。海外での活動を経て、現在は日本を拠点に制作を続けるなか、昨年、兵庫県豊岡市の老舗旅館を引き継ぐことになった経緯を語った。

 北海道出身の永本さんは、1999年からカナダのトロントを拠点に活動を開始。ボールペンで描くセレブリティの巨大な肖像画など、現代の消費社会を風刺する「コンセプチャルな」作風が注目され、国内外で高い評価を得たアーティストだ。(コンセプチャル:確固たる意図や概念など「コンセプト」に基づいて生み出す意。「コンセプチュアル」とも)

永本冬森さん

 2015年に日本へ拠点を移し、現在は兵庫県と鳥取県で制作活動を行う。山陰地方発で、因州和紙にボールペンで描く作品を展開。城崎温泉で開催された個展のドキュメンタリー映画『城崎にてアート』はミラノ国際映画祭(2019)、ロンドン国際映画監督祭(2020)の長編ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞するなど話題となった。

 城崎を訪れたきっかけは、カナダ時代の友人が城崎温泉でアルバイトをしていたことだという。

「鳥取の『因州和紙』という素材に惹かれて鳥取で滞在制作を行っていたのですが、休みの日に、話に聞いていた城崎温泉を訪れてみたらもう……城崎の風情に恋に落ちたというか。個展が終わったらすぐに城崎に移動して(当時の豊岡市長)中貝(宗治)市長に直談判しました(笑)。」(永本さん)

 当時の城崎には、美術系アーティストが滞在制作をする環境が整っていなかったが、城崎温泉旅館若旦那衆の協力もあり、温泉街の教会で制作活動を開始。気が付けば生涯の伴侶も得て、昨年、老舗旅館「小林屋」の10代目若旦那に就任した。

小林屋

 永本さんはこれを「運命」ととらえている。日本文化が凝縮した「旅館」に総合芸術としての魅力を感じているのも、海外生活を経験したからこそ。昨年10月からは改装工事に着手。世界のスタンダードに照準を合わせながら、今年8月には、永本さん流の温故知新を表現した「小林屋」をグランドオープンする予定だ。

 永本さんの話を受けて、平田さんは「コロナで勢いを失う町が多い中、城崎はどんどん攻めている。戦略的に正しいと思います。城崎は全世代が楽しめる『特別な時間を提供する』場所に変化しています。ここ何十年行ってないな、という方にはぜひ来てもらいたい」と、城崎、そして、豊岡の魅力に共感していた。


【小林屋 公式HP】



※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

LINEで送る

平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2022/01/20/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事