「不整脈」をそのままにしておいてはいけない理由 医師が解説「脳梗塞を引き起こす要因にも」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「不整脈」をそのままにしておいてはいけない理由 医師が解説「脳梗塞を引き起こす要因にも」

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 脳梗塞を引き起こす要因の1つとしても挙げられる不整脈。脳梗塞との因果関係や、不整脈が起こる原因、さらにその予防方法について、吉田病院付属脳血管研究所(神戸市兵庫区)の吉田泰久院長に詳しく聞きました。

不整脈には注意が必要です。 (C)123RF.COM

――不整脈とは、病気なのか、症状のことを指すのか、どちらなんでしょうか?

一般的に、不整脈というのは誰にでもあるんです。たとえば、脈の打ち方が1拍飛ぶだけでも不整脈と呼ぶんですが、この場合は病的な意味はなく、心臓の動きに影響が出るほどの脈の乱れが起こった場合に、病的な不整脈となるんです。不整脈にはさまざまな分類があり、なかでも突発的に脈が速くなることを「頻脈(ひんみゃく)」と言います。

――なぜ不整脈は起こるのでしょうか?

心臓のなかには電気を通す筋(すじ)のようなものがあり、この筋(すじ)の通りが悪くなったり、バイパス経路のようなものができたりした場合に不整脈が起こるんです。原因は色々と考えられるのですが、その1つとして心臓そのものの病気が挙げられます。心臓の冠動脈に病気を発症するとその電動経路にも異変が起こり、また、心臓弁膜症によって心臓の壁が伸びることでも不整脈は起こります。ほかにも、全身的なホルモン異常が起こった場合や、電解質に異常が発生した場合にも二次的な不整脈は起こるとされています。

――不整脈があると脳梗塞になりやすいと聞きますが、そうなんでしょうか?

はい、特に心房細動の場合は、直接脳梗塞につながると考えられています。心房細動というのは、年齢を重ねると誰にでも発症する可能性があり、平均寿命が伸びている今、特に増えている症状なんです。心房というのは、肺から戻ってくる血液が溜まるところなんですが、そこが震えて動かなくなってしまうことを心房細動と言います。心房の隅にはとがった部分があり、そこで血液がよどんでしまうと血液の塊ができてしまいます。その塊が心室に押し出されると、そのまま全身に散らばってしまい、心原性脳塞栓症という重篤な脳梗塞を引き起こす可能性があるんです。

――不整脈の治療方法、予防方法はどういったものがあるのでしょうか?

不整脈は加齢によって起こりやすい症状ではありますが、まずは不整脈を起こさないように、生活習慣病を予防することが大切です。もしも不整脈が見つかった場合には、早い段階から予防的に脳血栓を防ぐための薬を飲むことも1つの方法です。

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