女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは27日、MF杉田妃和選手が、2022シーズンからアメリカの女子サッカーリーグ(NWSL)に所属するポートランド・ソーンズFCへ完全移籍することが決まったと発表した。
1997年生まれ、福岡県出身、1月31日で25歳を迎える杉田選手は、得意の左足を武器に、中盤からゲームを組み立てることができ、秀逸なパスセンス、攻撃力が魅力のMF。年代別の女子ワールドカップでは2度の大会最優秀選手を受賞するなど、育成年代から顕著な活躍で台頭。藤枝順心高校を経て、2015年にINAC神戸へ加入すると、ボランチなどで、チームの主軸の1人として存在感を示してきた。WEリーグ初年度の今季は、ウイングバックでプレーするなど、新境地も開拓している。なでしこジャパンの一員としても、2019年のFIFA女子ワールドカップフランス大会や、昨年に行われた東京五輪などに出場し、27試合で2得点を記録。なお、現在開催されているAFCアジアカップ2022のメンバーには選ばれていなかった。
杉田選手はクラブを通じて次のようにコメントを発表している。
「シーズンの途中ではありますが、移籍することを決めました。この6年間は試合に出ることの難しさからはじまり、年を重ねるごとにいろいろな課題に取り組むことでサッカーをする自分と向き合うことができました。その中で私が感じたことはサッカーの楽しさを違う角度で追求したいという強い思いでした。プレーすることは常に楽しいですが、勝つこと、戦うこと、真剣になれること、そういった思いを新しい場所で挑戦したいと思い決断しました。
私の思いを尊重してくださったクラブ関係者の皆様には心から感謝しています。いまの私があるのは、INAC神戸で成長させてもらったからにほかなりません。素晴らしい環境でサッカーができたこと、どんなときでも温かく応援してくださったファン・サポーターの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
日頃より応援してくださっている方々には急な報告となってしまいましたが、これからもINAC神戸の応援をよろしくお願いします。
それでは、いってきます!!」