神戸・宅配センター殺傷事件 被告の男、法廷で繰り返す不規則発言 検察官に「嘘つくんじゃない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・宅配センター殺傷事件 被告の男、法廷で繰り返す不規則発言 検察官に「嘘つくんじゃない」

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 神戸市北区の宅配物配送センターで2020年10月、男女2人が死傷した事件で、殺人・殺人未遂などの罪に問われた元パート従業員の男(47)の裁判員裁判。
 男は起訴内容は認めるものの、神戸地裁の法廷で腕組みをしたまま、不規則発言を繰り返し、裁判長から何度も制止される場面があった。

初公判開廷前の神戸地裁・法廷<2022年1月21日 ※代表撮影>
初公判開廷前の神戸地裁・法廷<2022年1月21日 ※代表撮影>

 男は2020年10月6日未明、 配送センターの駐車場で、出勤直後の女性従業員(当時47)の脇腹を刃物で突き刺して殺害、男性従業員(61)殺害しようとしたとされる。男性は抵抗した際にけがをした。

 21日の初公判では、検察側の冒頭陳述で、男が事件前日の職場でのトラブルから解雇されたことについて「会社側から自主退社を促されて、自ら退職届を出した」と述べると、間髪入れずに「嘘つくんじゃない」と声を荒げた。男は「有無を言わさず解雇されたのは不当だ」と主張している。

被告の男(47)は検察官に「嘘つくんじゃない」と言い放つも裁判長から制止される
被告の男(47)は検察官に「嘘つくんじゃない」と言い放つも裁判長から制止される
検察側は27日、懲役28年を求刑<写真は初公判開廷前・2022年1月21日 ※代表撮影>
検察側は27日、懲役28年を求刑<写真は初公判開廷前・2022年1月21日 ※代表撮影>

 24日の証人尋問では、配送センターの副支店長の男性が出廷。男は副支店長に退職を迫られたと主張しており、弁護人の隣で証言台の副支店長に背中を向けたまま、舌打ちをするなどしていた。

 さらに25日の被告人質問では、検察官に「くだらない質問には答えない」と述べ、被害者の女性の夫から遮蔽版越しに「ふざけるな」と逆に恫喝されることもあった。

 男に対し検察側は「犯行は危険で執拗、計画的で強い殺意に基づく」などとして懲役28年を求刑、弁護側は懲役17年程度が相当だと述べて、27日結審した。判決は2月3日に言い渡される。

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