兵庫県の南西部の相生市や赤穂市、岡山県南東部の瀬戸内市や備前市は、カキ(牡蠣)の名産地としても知られている。
今や地域ブランドとして定着しているのは、赤穂・坂越のカキ。赤穂市の坂越湾で育つ冬の播州赤穂を代表する食材は、相生と同じく「1年かき」と呼ばれるもの。5月頃の種付けから最短で10月中旬頃から出荷が始まるという、全国的にも珍しいカキだ。穏やかな潮の流れと栄養豊かな漁場のもとで、短期間で大きく成長する坂越のカキは、大粒で、加熱しても身が縮みにくく、ふっくらと成長していく。
「漁師たちが丹精込めて育て、厳選したカキのみが、『播州赤穂名産 坂越かき』として全国の食卓へ出荷されます」と胸を張るのは、赤穂市漁業協同組合かき養殖部会の副部長を務める水漏正義さん。もともとノリの養殖をしていたが、先輩のススメでカキ養殖の道へ進んだ。「この地域では、若手の後継者も多い。この先もおいしいカキを提供していきたい」と意気込みを見せる。
坂越のカキは、生のカキのほかにも、大粒のカキを使ったジュレソースのしぐれ煮「やみつき牡蠣(牡蠣の時雨煮ジュレ仕立て)」の缶詰も人気。
今季も坂越のカキは、赤穂市漁業協同組合「かき直販所」店頭やオンラインショップのほか、赤穂市の坂越、福浦、御崎のカキ生産者や「海の駅 しおさい市場」、「赤穂かき工房」などで販売されている。
赤穂市漁業協同組合かき販売所
電話 0791-48-8611
【公式HP】