2012年からの6年間で製作した「ファンタジー剣」の数は50種類以上も、制作した剣は全く売れず売上ゼロを更新し続ける日々だったが、2013年、制作した剣をPRするために足を運んだコスプレイベントで、現在同社の副社長を務める桃井鈴さんと出会う。生粋のガンダムファンの2人がタッグを組むことで、事態が一気に好転する。
「僕は、リアルな剣は作れるけれど、コスプレはしていないんですよね。コスプレで世にワクワクを広めてくれる人にやっと出会えたんです。桃井はコスプレだけでなく巧みな話術で商品をPRするのも得意で。お互いに『ファンタジーの世界をリアルに再現し、世に広めていきたい』という同じ夢を持つ同士。僕のリアルな剣を桃井が巧みな話術とコスプレでPRしてくれたことで顧客の購買意欲も増強しました。6年間売上0円だった剣が、飛ぶ鳥を落とす勢いでどんどん売れていったんです」
「TAKUMI ARMORY(タクミアーマリー)」というファンタジー武器ブランドを展開し注目を集めている折井さん。今後の野望は、「モンスターバトルをリアルで体験できる『リアルRPGアトラクション』を製作し、2025年の大阪万博パビリオンに出展すること。いずれは『リアルRPGテーマパーク』を作ることで、より多くの人にファンタジーの世界を現実世界で体験して欲しいと願っています」。
自分と向き合い、あきらめずに行動し続けた折井さん。「ピンチはチャレンジしたから経験できること。失敗を繰り返すことでチャンスにつながる」。ワクワクの探求の旅はまだまだ続く。
※ラジオ関西『ピンチのあとにチャンスあり!』2021年12月24日・31日放送回より
◆株式会社匠工芸
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