2021年3月、兵庫県西宮市の元暴力団事務所で起きた発砲事件で、兵庫県警は14日までに、建造物損壊と銃刀法違反容疑で特定抗争指定暴力団「六代目山口組」傘下組織幹部(55・東京都台東区)を逮捕、送検した。
事件をめぐる逮捕者は5人目。兵庫県警が1月、同組織の組員(52)ら4人を逮捕、このうち2人が2月9日に起訴された。
捜査関係者によると、この幹部は事件の指示役とみられ、行方を追っていたところ、10日に出頭してきたという。
逮捕容疑は2021年3月3日午前2時前、西宮市久保町の運送会社の社員寮に回転式拳銃で4発を発射。1階玄関のシャッターに命中させて破損したとされる。兵庫県警は認否を明らかにしていない。
この建物はかつて、対立する特定抗争指定暴力団・神戸山口組傘下組織の事務所だった。 寮内には会社の社員が複数いたが、けが人はなかった。