意外にも多かったのが、かつてチョコレート菓子のCMソングとして使われた楽曲。
「トシちゃん(田原俊彦)の『ハッとして!Good』かな。グリコのアーモンドチョコレートのCMで使われていたはず。(CMの映像では)トシちゃんと聖子ちゃん(松田聖子)がテレフォンボックスのところで会うねん。年齢がバレるな……」(プロデューサーIさん)
「渡辺徹の『約束』かな。グリコのアーモンドチョコレートのCMで使われていたから。キョンキョン(小泉今日子)といっしょに(CMに)出てたんちゃうかな。ほかには、ポッキーのCMで使われた、いきものがかりの『じょいふる』も。CMとは関係ないけど、ポルノグラフィティの『アポロ』もかけたな(笑)」(ディレクターNさん)
■“甘い”曲、“Sweet”関連
直接的にバレンタインとは関係なくても、“甘い”雰囲気の楽曲や“Sweet”が題名に入った作品をオンエアしているという声も。
「甘々な洋楽のR&Bとかね。そういえば、R・ケリー(R. Kelly)の『Chocolate Factory』っていうアルバムがあって、そこから選んだこともあったなあ」(ディレクターTさん)
「FM(ラジオ局)ではC.J.ルイス(C.J. Lewis)の『Sweets For My Sweet』をかけてたわ!」(ディレクターNさん)
「シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー(Sixpence None the Richer)の『Kiss Me』は甘くて良いよ」(ディレクターAさん)
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このように『バレンタイン・キッス』以外にも、2月14日にふさわしい楽曲が数多く挙げられた。しかし、ラジオディレクターたちが口をそろえて言うのは「バレンタインを描いた曲は本当に少ない!」。そのため、直接関連するものだけでなく、言葉遊びに近いような方法で選び出されることもあるのだという。
リスナーに喜んでもらうため、それぞれのセンスにおいて、他とかぶらない絶妙な選択が目指される、2月14日。全国のラジオ番組の選曲にも注目してみてほしい。