新しいヘアスタイルにチェンジする際、どんなものを参考にされていますか? 実は最近、昭和時代に流行したレトロなテイストを取り入れる「ネオ昭和」なヘアスタイルがじわじわ流行しているんです。その理由や、これまでの女の子の流行スタイルについて、日本ヘアセットスクール講師の太田亮平さんに聞きました。
まず、昭和10年代頃に女性の間で流行したのは、マリリン・モンローのように前髪をカールさせた「ウェーブスタイル」。パーマネント器が普及したことに伴って大流行したそう。
昭和20年代後半からは、オードリー・ヘプバーンのような、前髪を短く揃えた「かわいらしいショートカット」、昭和30年代半ばからは、イギリスのモデル・ツィギーのように前髪を伸ばして流す「ハンサムなショートカット」が流行しました。
昭和45年頃からは、テレビで活躍するアイドルのような「ロングヘア」が台頭し、昭和50年代からは、当時一世を風靡したアメリカ人女優ファラ・フォーセットの「サーファーカット」が大流行。
一説には、当時の若い女性の7割以上がこの髪型を真似ていたという話もあるそう。その後に流行した、昭和後期を代表するヘアスタイル「聖子ちゃんカット」は、「サーファーカット」の長さを変えた応用版なんですって!
太田さんによると、ヘアスタイルの流行は、ファッションやカルチャーなどの時代背景と連動するものなので、進化しながら何度もリバイバルが起きているのだそう。
最近では、レトロブームの波もあって、かつての沢田研二さんのような「ウルフカット」の変形スタイルが若者に流行し、定番になりつつあります。また、近年は韓国アイドルが注目を浴びていることもあり、日本でもそのスタイルを真似る若者が増加中です。