400点の作品と「99のものがたり」 大阪中之島美術館オープニングを飾る「超コレクション展」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

400点の作品と「99のものがたり」 大阪中之島美術館オープニングを飾る「超コレクション展」

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 2022年2月2日、大阪・中之島に誕生した新しい美術館「大阪中之島美術館」。そのオープニングを飾る「Hello! Super Collection超コレクション展―99のものがたり―」が、3月21日(月・祝)まで開催されている。

大阪中之島美術館

 大阪市の「美術館構想」が発表されたのは1983年のこと。1990年に「準備室」が設置され収集活動が始まった。以来30年以上が経ち「大阪中之島美術館」の開館となった。この間に収蔵した6,000点以上の作品から、代表的な作品およそ400点を選んだのが「Hello! Super Collection超コレクション展-99のものがたり―」。菅谷富夫館長は「単に展示するだけではなく、こんなものを収集してきましたというお披露目と報告。コレクションを末永く愛してほしい」と話す。

 第1章では、美術館構想のきっかけとなった「山本發次郎(やまもと・はつじろう)コレクション」をはじめ、大阪と関わりのある近代・現代美術から、小出楢重、北野恒富、吉原治良などの作品を紹介する。作品を通して大阪の風景の移り変わりや歴史を感じることができる。

 大阪の実業家・山本發次郎氏は、自らの眼にかなうもののみを徹底的に蒐集する独特の審美眼を持つコレクターとして知られる。山本氏の佐伯祐三コレクションは150点にも及んだが、多くが空襲で焼けてしまった。しかし疎開させていたものもあり、代表作の数々が残された。《郵便配達夫》は、佐伯が亡くなる4か月前に描いたもので「絶筆」に近い作品と考えられている。

 第2章では、海外作家作品購入第1号となったアメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》や、アルベルト・ジャコメッティ《鼻》など、現在は評価額が高騰し、入手困難な作家の作品「いわばコレクションの目玉」を集めた。これまではコレクション展をはじめ国内外の美術館に貸し出し展示されてきたが、ようやく「ホーム」での展示となった。

 また、第3章では、およそ200点のグラフィック作品と家具作品が並ぶ。ロートレックやミュシャなどによるクラシック・ポスター作品や北欧デザインのアルヴァ・アアルトの家具の他、デザイナー・倉俣史朗の家具も展示される。

 とにかく、たくさんの作品が並ぶ。その数400。「なるべくいっぱい展示しよう」との思いからこのような構成になったという。また収集の際の背景やかかわりを、作品の解説とは異なる「99のものがたり」として紹介する。「でも99って中途半端。普通は100が、1つの完結の形ですよね? あえて1つ欠けることで、美術館のオープンがゴールではなくここからがスタート。お客さんに見てもらうことで変わっていくことが大事」と話すのは大阪中之島美術館の平井直子主任学芸員。「100個目のものがたりは、展示を見た人が作って、展覧会を『完成』させてほしい」としている。


◆「開館記念Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」
会場 大阪中之島美術館4・5階展示室
会期 2022年2月2日(水)~3月21日(月・祝)
休館日 月曜(3月21日を除く)
【公式HP】

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