そして、日本で5シーズン目を迎えたMFアンドレス・イニエスタ選手のプレーも、当然注目だ。昨年序盤はケガで戦列を離れていたが、今年は開幕から臨戦態勢を整えているようで、クラブの広報動画などでも元気な姿を見せているのは心強い。18日に公開した自身のSNSでは、「明日からシーズン開幕!とても楽しみです!目標達成に向けて一致団結して戦おう!バモス、ヴィッセル神戸!」(原文ママ)と気合いがみなぎっている。
相手の名古屋は、長谷川健太監督のもとでの新体制となったが、GKランゲラック選手、DF中谷進之介選手、DF吉田豊選手、MF稲垣祥選手を軸とした守備の堅さは今年も脅威。攻撃陣もFW柿谷曜一朗選手、FW金崎夢生選手、FW齋藤学選手、MF相馬勇紀選手ら、ヴィッセル同様にタレントぞろいだ。そこに今年はサガン鳥栖からFW酒井宣福選手とMF仙頭啓矢選手も加わった。特に仙頭選手は練習試合でも好調さをアピールしていたようで、番記者も注目の1人にあげるほど。上位を争うであろう強敵との対戦では、近年と同じく、ヴィッセルにとって難しいものになることは容易に想像がつく。
それでも、「我々はアウェイだが、今できる最高の準備をして勝ちに行く。勝ちにこだわるのがプロ」と三浦監督。狙うは2018シーズン以来となる豊田スタジアムでの勝利。34分の1とはいえ、タイトルを狙ううえで、開幕ダッシュを切るためにも、ヴィッセルにとっては重要な試合となるだろう。

