「くも膜下出血」につながる恐れも 「未破裂脳動脈瘤」を医師が解説 早期発見のために「脳ドック受けて」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「くも膜下出血」につながる恐れも 「未破裂脳動脈瘤」を医師が解説 早期発見のために「脳ドック受けて」

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――未破裂脳動脈瘤は、大きくなると治療が難しいのですか?

そうですね。もちろん大きくなるほど破裂するリスクが高くなりますし、手術も難しくなります。また、治療の際に合併症が起こりやすくなることも考えられます。

――では、破裂する前にできる治療はありますか?

薬物治療はできないので、手術を行います。開頭手術でクリッピングと呼ばれる破裂を防止する方法や、脳動脈瘤の血管にカテーテルを入れ、コイル(プラチナ製の糸)を詰めることで瘤内への血流を遮断する血管内手術があります。

――自覚症状があまりないとなると、予防するのも難しいですよね。

はい。まずは脳ドックを1・2年に1回受けていただきたいですね。そうすれば脳動脈瘤の有無は分かりますので。ただ、未破裂脳動脈瘤が見つかったとしても、すべてがくも膜下出血に繋がるわけではないので、治療をするかどうかも迷う人が多いです。慎重に経過を見つつ、医師とよく相談してほしいと思います。

――脳動脈瘤が見つかってから、大きくならないようにすることはできますか?

小さい段階で判明した場合、破裂しやすくなる要因というのは分かっています。高血圧、たばこを吸う、そしてお酒をたくさん飲むことの3つです。

――なるほど。そうなると、男性の方がリスクは高いのでしょうか?

実は脳動脈瘤自体は女性に多いものなので、一概にどちらにリスクがあるとは言えません。生活習慣を見直すとともに、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

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