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一方の浦和は、開幕戦で京都サンガF.C.に敵地で0-1と敗戦。ヴィッセルと同じく悔しいスタートとなった。ただし、新型コロナウイルス感染拡大の影響がチームにもおよび、メンバー構成にも苦心するなかでも、選手の能力の高さや攻守で組織的な戦いも披露。また、開幕前に行われたFUJIFILM SUPER CUPでは、J1で2連覇中の川崎Fを相手に攻守に巧みな戦いで2-0と勝利し、2年目となるリカルド・ロドリゲス体制の成熟度をいきなり見せつけている。
そのなかで注目は、DFアレクサンダー・ショルツ選手。デンマーク出身の強力センターバックは、ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』に電話出演したサッカージャーナリストの河治良幸さんいわく、「デュエルの強さがあり、FWとの距離をギリギリまで詰めてボールを奪いつつ、裏を取らせない」守備ができる選手。開幕戦ではベンチに控え、終盤での途中出場のみだったが、守備の主軸であることには変わらず。ホームゲームで出場が予想される背番号28は、浦和の強力な門番となるだろう。そこをかいくぐるのは至難の業となりそうだ。
また河治さんは、この試合のポイントとして、「陣地の奪い合い」をあげ、「ヴィッセルが(中盤の布陣で)ひし形を使うか、変えてくるか。それを見て、浦和もどういう立ち位置をとるか。試合中の変化や、せめぎ合いのなかでチャンスをどっちがものにするかが見どころだ」と話していた。

