ファッションアイコンとして世界から愛されたオードリー・ヘプバーンの実生活を明らかにするドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』の予告映像が24日、公開されました。
初主演作の「ローマの休日」(1953)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、その後「麗しのサブリナ」(1954)、「パリの恋人」(1957)、「ティファニーで朝食を」(1961)、「マイ・フェア・レディ」(1964)など、名作に出演し続けたオードリー。ドキュメンタリー映画は、彼女の人生と苦悩を描き出します。過去の貴重なアーカイブ映像と近親者へのインタビュー映像を盛り込み、名声の裏に隠された本当の姿をひも解きます。
公開された予告映像では、ハリウッド黄金期の伝説的スターとして華々しく輝くオードリーの姿が映し出される一方で、父との確執や、愛に餓え悩みを抱えていた彼女の“秘密”が少しずつ明かされていきます。「彼女の最大の秘密は愛に餓えていたこと」「父親が突然去ってしまい、愛してもらえなかった」「世界中から愛されていたのに、そんな思いを抱えていたなんて」……と、スターとしての輝かしい映像とは対照的な、悲痛な言葉が続きます。
「ローマの休日」をはじめとしたこれまでの作品で日本語吹き替えを担当した池田昌子さんが予告映像のナレーションを務め、“オードリーの声”で映画本編へと観客を誘います。
世界中から「愛された」オードリーは、実際は愛される喜びを知らず、葛藤を抱えながら誰よりも「愛すること」を信じ、貫いた、といいます。
幼い頃は父親から裏切られた過去があり、「ローマの休日」で映画女優として活躍しますが、離婚を何度も繰り返しました。育児のために女優業を休むなど子どもたちへ深い愛情を注ぎ、後年はユニセフ国際親善大使として慈善活動に尽力することで、ようやく心穏やかに過ごせるようになったそうです。