姫路城マラソン中止も、コース途中の菜の花畑が見頃に 楽しみ盛りだくさんの「ゆめ街道」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

姫路城マラソン中止も、コース途中の菜の花畑が見頃に 楽しみ盛りだくさんの「ゆめ街道」

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 兵庫県姫路市で2月27日に予定されていた「世界遺産姫路城マラソン」は、今年も開催が見送られ、3年連続の中止に。それでも、コース途中の菜の花畑がいま、見頃を迎えている。

 場所は姫路市夢前町、「ゆめ街道」といわれる県道67号線沿いの、書写山麓に広がる8ヘクタールの田園地帯だ。1千万本が植わっているという。

書写山麓に広がる8ヘクタールの菜の花畑

 田んぼでの菜の花栽培は、そもそもは化学肥料の代わりに土をすき込む(耕す)ことでおいしい米を育てるという農家の知恵。やがて一面が黄色に染まる景色は、見る人の疲れを癒してくれるということもあり、姫路城マラソンの風物詩になったというわけだ。ちなみに、この菜の花米は兵庫推奨ブランドにも認定された米で、夢前町の「夢街道 farm67」や書写山ロープウェイ駅で販売されている。

 田んぼに書写山円教寺住職が揮ごうした書を浮かび上がらせるアートも定着している。昨年はコロナ禍退散を祈願して「衆怨悉退散(しゅうおんしったいさん=ことごとく災いを退散させるの意)」の文字を描いたが、今年は「照于一隅(しょうういちぐう)」と刻んでいる。一隅を照らす人、即ち各自の持ち場で世のためになる人となれ、と諭すものだ。

書写山から望んだ菜の花の田んぼアート

 仕掛け人は、一帯の田んぼを世話する農業生産法人「夢前夢工房」代表の衣笠愛之さん。「夢前ゆめ街道づくり」実行委員会の委員長として、夢前川流域でランタンフェスティバルも展開するアイデアマンだ。

 衣笠さんによると、今年のマラソン前夜祭では菜の花畑から花火も打ち上げる予定だったが、大会中止を受けて4月開催で調整中とのこと。

 美食、日本酒、歴史、温泉、登山と多様な楽しみがある「ゆめ街道」からは今後も目が離せない。(播磨時報社)

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