女優の武田梨奈がパーソナリティーを務めるラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)2月26日放送回に、俳優・森永悠希がゲスト出演。武田とのトークで、役者をするうえで影響を受けた作品や、印象深い出演作について語った。
武田と同じ、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)に所属する、森永。4歳で芸能界に入り、今年で芸歴22年目を迎える。
映画『リュウグウノツカイ』や、テレビドラマ『赤かぶ検事奮戦記7』(TBSテレビ)で森永と共演した経験を持つ武田は、「現場でのたたずまいも、すごく落ち着いているし、スタッフの皆さんやマネージャーさんと会話しているのを見て、やっぱり年下に思えないなと毎回思うくらい、安定感のあるイメージ」と絶賛する。
しかし、森永は、「顔に出ないタイプらしいんですよ……。頭のなかでは、ちょっとしたことで動揺したりパニックになったりするのですが、見た目、ひょうひょうとしているみたいで。実はけっこうやばい状況なのに、それが相手に伝わらなかったりとか……」と、イメージとは裏腹な思いを吐露する。
そんな森永がこれまでに影響を受けた作品に、意外なものを挙げる。
「作品としては、びっくりすると思いますが、『大奥』なんです。しかも、(最近の)男女が逆転するものではなく、本当の女の園のほうの『大奥』に影響されまして。策略をはりめぐらしつつ陰謀がいろいろあるなかで見せる、見事な悪女っぷりや、皆さんのお芝居に圧せられるというか。子どもながらに観ていて、『こういう女性がいたら怖いな』と思うところも、もちろんあったのですが、『人を蹴落とさせるようなお芝居というのを、自分も今後やっていかなければいけないんだろうな』、『(人の)気持ちを動かせるお芝居ができたらいいな』と、そう思い始めたのは、たぶん『大奥』がきっかけだったと思うんですよね。小学生くらいに観たと思うんですが」
一方で、実際に役者として芝居に関わるうえで、意識を変えた作品については、映画『ちはやふる』とNHK大河ドラマ 「花燃ゆ」だったと語る。
「『ちはやふる』という作品をきっかけに出会った役者さんたちは、世代が近かったので、お互いに刺激されるものがすごくありました。そして、自分のお芝居の形というものの『殻』を1つ、破ることができた作品なのかなと感じています。あの作品をきっかけに、マネージャーからも『芝居が変わったよね』と言われたりすることがあったので、そういう面でも自分にとっての影響が大きい作品だったのかなと思います」
「大河ドラマの『花燃ゆ』では、ろう者で、耳が聞こえない杉敏三郎という男の子の役をやらせていただきました。言語を使わないお芝居をしなければいけないというところで、自分にとっても挑戦だったのですが、芝居のアプローチの方法が変わったというか、『言葉だけにすごく頼ってはダメなんだな』と。より言葉じゃない何かで(伝えることが)、言葉を使えない世界でモノを見ている人たちにとって、すごく生々しいというのがわかったんですよね。言葉をなくしてもこうやって表現することができるというのが(『花燃ゆ』の演技を通じて)わかったから、『じゃあ言葉が使えるときに、もっと何かいろいろできるんじゃないか』というのを考えた作品ではありましたね」
『武田梨奈のこだわりな時間』
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