「持久力と我慢する力! カキはすごいパワーを持ってるんや!」と言うと、津田さんはまたニヤリとしながら「(カキみたいに)やってみるか!? ロープにぶら下がって、海の中へズボーン!って(笑)」。
「無理無理!」、こんな極寒の海の中で、ロープにしがみついていられる忍耐力なんて、私にはゼロですから(笑)。
なにはともあれ、津田さんの話を聞いていると、カキのおいしさは栄養の豊富さからきているのだと感じました。良質なタンパク質にビタミンB群、亜鉛、グリコーゲン、タウリンなども豊富なので、食べれば元気になりますね。
海水を思い切り吸い込んで植物性のプランクトンを一日中食べて育つカキ。あの大きさで1時間に約15リットルの海水を吸ったり吐いたりしているそうです。
そんなことに思いをはせていると、また津田さんから「やってみる!?」の声。カキのことを知りたくて来たわけですから、何か一つ体感してみないとと思い、浜に帰ってやってみました。
海水を100ccずつストローで吸って「ピュー!」と吐き出すこと、1時間18分。最初は楽しいんですが段々とつらくなってきます。吸って吐いての繰り返しなので、頬が筋肉痛になってくるんですね。
それでもめげずに続けて、ようやく15リットル! カキの生活を、少しは、体感できた……かな?!
いやぁ、カキって、じっとしながら、こんなことを一日中、一生やってるんですから、すごいパワーです! そりゃ、うまいわけや~!