古くは出雲街道の宿場町として栄えた、岡山県北部の新庄村。全国的にも珍しい宿場町の桜並木「がいせん桜」でも知られるまちの道の駅が、いま、地産のもち米や餅を全面にいかした取り組みを行っている。
新庄村産のもち米「ヒメノモチ」、そして、そのもち米でつくられた、きめの細やかさと弾力がある食感が特長の餅「ひめのもち」関連の商品をずらりと取りそろえているのは、同村にある「道の駅がいせんざくら新庄宿」だ。
運営を担う株式会社メルヘン・プラザの代表取締役・本田陽哉さんは、「道の駅らしくない道の駅を作りたい」という思いをもって、2018年、同店をリニューアル。「寒暖差が激しく、水、土地の良さがこの『ヒメノモチ』に合っている」と、地元から生まれたもち米、そして餅に特別な思いを抱き、その魅力を発信している。
取材時には本田さんら4人が、その場で餅つきを披露するサプライズも。蒸し上がったもち米「ヒメノモチ」3升を、水を一切使わずについていく。つきたての餅は、よく伸びて、まさにもちもちの食感。そして、甘い。
そんな魅力を持つもち米でできた商品が、道の駅の店内には揃う。「白餅」、黒大豆を加えた「豆もち」、鍋料理にぴったりな「しゃぶしゃぶ餅」といった「ひめのもち」各種はもちろん、大福では、黒豆の香ばしい香りの「黒豆大福」や、餅・こしあん・クリームの三層の味わいが楽しめる「みえっ張り大福」というユニークな名前の商品も。その他にも、「ヒメノモチ」の玄米をじっくりローストしてチョコレートに加えた米のクランチチョコや、「ヒメノモチ粉」を使った商品では、せんべいだけでなく、うどんやラーメンも展開。種類も豊富だ。
今後について本田さんは、「新庄村の宝のもち米『ヒメノモチ』をいかに加工して商品作りを加速するかが最大のテーマ。いろいろな商品作りにチャレンジしていきたい」と熱く意気込みを語っていた。
◆「道の駅がいせんざくら新庄宿」
【公式HP】
※ラジオ関⻄『Playlist of Harborland』2022年2⽉24⽇放送回「岡山県北ハッスル情報」より