――放送後、反響は?
名古屋のお菓子問屋を通じて全国に販売しているのですが、最近「早く納品してくれ」という声が多くありました。なかなか納められず、まだかまだかと催促されることもしばしば…。催促の回数がいつも以上に多いなとは思っていましたが、ひょっとすると、M-1グランプリの影響なのかもしれません。
実は、元から生産は全然間に合っていませんでした。手作りの商品なので。あめを切って、棒を挿して、オブラートに包んで、フィルムで包装して、輪ゴムで留めて…。8名程度で分担して作業を行うのですが、1日に製造できる本数は約8千本。他の商品もあるので、棒付き水あめを製造できるのは月に4回程度。1ヶ月の製造本数は、合計3万2千本ほどです。
――駄菓子人気は今も衰えていないのでしょうか。
子どもの数が減ったこともあり、駄菓子の売上は少しずつ減っています。ただ、安定して売れる商品なので、新規参入してくるメーカーも多く大変です。中でも、「ゼリー」は新規参入が特に多いです。コロナ禍前までは、新しいメーカーをちらほら目にしていました。
――駄菓子は大人も買っている?
手に取るのは、大人の方が多いと思います。特に、大人が箱買いする印象です。家庭で子どもと一緒に食べているのかもしれませんが、子どもだけではなく大人も楽しむものになっています。
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なお、棒付き水あめは暑いと溶けてしまうため、6~8月の期間は製造を休止するそうです。