3月5日からいよいよ再開する、女子サッカーのプロリーグ、WEリーグ。前半戦で8勝1分けと無敗を誇り、首位を快走するINAC神戸レオネッサは、初代女王を目指して、5日のホームゲーム、ちふれASエルフェン埼玉戦(神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、キックオフは正午)からリスタートを切る。
ただし、この中断期間中に、MF杉田妃和選手がアメリカNWSLのポートランド・ソーンズFCへ移籍。チームの主軸の穴は決して小さくはないだろう。また、そのほかにも大卒ルーキーのMF山下沙耶香選手が、なでしこリーグ1部の伊賀くノ一三重へ完全移籍するなど、活躍の場を求めて新天地に旅立つ若手も複数名いた。
2月21日に発表された山下選手の移籍のニュースを受けて、元Jリーガー近藤岳登は、ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)のなかで、「川上然選手もASハリマアルビオン(なでしこリーグ1部)に移籍したが、これは選手のために何回も言うけど、やっぱり移籍したほうがいい!」とコメント。その理由として、「試合に出られなきゃサッカー自体が面白くなくなっちゃう。試合に出られるところに行って上手くなって、もう一回帰ってきたときには、絶対いまの自分よりもっとサッカーが好きだし、『やってやろう』と野心にあふれた自分が戻ってくるし、もっともっとあふれ出てくるから」と、場数を踏むことの大切さを語った。
「移籍した選手を、移籍先でも応援してあげるというのが、選手のすごいパワーになる」という近藤。「俺もヴィッセル神戸をアウトになって、水戸ホーリーホックに移籍したが、サポーターはそれでも応援してくれて、同じ(J2)リーグで戦ったときも、すごくみんなが拍手で迎えてくれた」と、どのクラブに行っても応援を惜しまないサポーターの存在に勇気づけられたという。「一生懸命やっていたら、絶対応援してもらえるから、何にもネガティブになる必要ないんで、ぜひ、山下沙耶香選手も、伊賀で暴れまわってきてほしいなと思います!!」とエールを送っていた。
一方、INAC神戸にとってうれしい話題は、バセドウ病で闘病中だったINAC神戸FW京川舞選手がトップチームに合流したことだ。「よくぞ頑張りました!!」と復帰を祝福した近藤は「ラジオの公開収録で出てくれたときも明るくて、『今すぐにでも出たいですよ!』と言っていたが、(病気でも)卑屈になっていなかった。さらに、チームのスタッフのいろんな裏方の仕事をやることで『私たちはこんなに支えてもらってたんだって初めて気づきました』と言っていて。そんな選手が復帰してきたら、スタッフもやっぱり贔屓しちゃうだろうし。でも、それでいい、そうやって築いてきてパワーになるものって、たくさんあるから。これから京川選手、爆発する(活躍する)と思うよ!」と、帰ってきた点取り屋には大きな期待を寄せる。
「ただひとつ、俺もケガをたくさんやっていたから言えることは、楽しいし、試合に出たいという気持ちと、焦るのとはちょっと違うから。焦って頑張り過ぎちゃうのはね、そこだけ京川選手に気をつけてもらいたいし、特にスタッフは『あわてなくてもいい、おまえはいま、絶対チームに必要だし、復帰してきてくれたことだけでも、チームとしては前向きな話題だから、みんな絶対頑張れるから』ていうのを伝えてほしいなと思う」と、自身の経験を踏まえてアドバイス。「京川選手、まだまだ焦らずに、最終節までにしっかり合わせて、優勝の舞台でピッチに立って欲しいと思います!!」と、INAC神戸を長らく支えてきた背番号14をおもんばかっていた。
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