「はんぶんシュナちゃん」と名づけられたSNS企画が愛犬家たちの中で話題を呼び、小さなムーブメントとなりました。企画立案者はInstagram(@ jiji_imk)で4万フォロワー、YouTubeチャンネル(jiji&toto)では3.4万登録者数を持つ人気シュナウザー2匹、ジジ&トトの飼い主さんです。シュナウザーの顔上半分の写真をInstagramに投稿してもらい、ジジトトと一緒に並んでデザインされても良いという方をInstagramで募集。約一ヶ月間の応募期間で1300を超える投稿が集まり、大きな反響を呼びました。
「こんなにかわいいタグがあったなんて!」「うちの犬も便乗します!」「個性豊かなシュナウザー最高!」と、全国の愛犬家から多くの投稿や声が寄せられ、盛り上がりました。Instagramで「#はんぶんシュナちゃん」と検索すると、実際に投稿されたシュナウザーたちが続々と並んでいるのを見ることができます。
「はんぶんシュナちゃん」企画の経緯を、ジジトトの飼い主さんに聞きました。
――企画立案のきっかけを教えてください。
自宅のインテリアとして犬の写真や絵を飾りたいなと思っており、せっかくだから愛犬のジジトトを使ってデザインできたらとぼんやり考えていました。ふとした思いつきでしたが、ジジを正面から撮影して、顔上半分をトリミングしてみたら、ひょっこりのぞいているような姿になり、とてもかわいくなりました。同じく顔上半分のシュナちゃんがたくさん並んでいたら、きっとかわいいだろうな、他のお友だちのワンちゃんもいっしょに飾れたらうれしいなと思い、Instagramで呼びかけて企画しました。
――投稿数1300件を超える反響について、いかがでしょうか?
予想を超える大きな反響に驚きました。シュナウザー以外の犬種も参加できたら楽しいかなと思い、すぐに「#はんぶんワンちゃん」のハッシュタグも用意しました。もちろん個々の写真もかわいいのですが、ハッシュタグ一覧で見た時に、たくさん並んで統一されているからこそ感じるかわいさがありました。
顔正面・上半分という構図のルールは守りつつも、カメラアングルを工夫しているオシャレな写真や、帽子などのアクセサリーを付けていたり、背景やエフェクトが凝っている投稿など、皆さんの素敵なセンスや面白い発想に感動しました。ワンちゃんの表情やカットスタイル、お耳のカタチ、カメラセンスにも個性が出ていて、お友達のワンちゃんだと、すぐ「あの子だ!」とわかるのも面白かったです。他にもイラストレーターの方が絵で投稿してくれたり、お空にいってしまったシュナちゃんの写真に天使の輪っかを付けて参加してくれたりと、たくさんの方に楽しんでもらえて企画した甲斐がありました。
また、写真加工が得意な方が、苦手な方の写真を加工してあげるなど、ユーザーさん同士の繋がりも見られて、とても温かい気持ちになりました。「はんぶんワンちゃん」シリーズの写真のグッズ制作の申込受付を展開されている方もいたり、海外からの参加や他の動物バージョンも生まれたりと、小さいですがムーブメントを感じられてうれしかったです。今後もいろいろな方に「はんぶんシュナちゃん」を楽しんでいただけたらうれしく思います。
――最後に、シュナウザーの魅力や飼っていて大変なことを教えてください。
私はどんな犬種のワンちゃんも大好きですが、やはりジジトトのおかげでシュナウザーは特別で、散歩中にシュナウザーを見かけると、必ず声をかけたくなってしまいます。ジジトトやSNSのおかげで私自身のお友達も増えて、楽しいことや悲しいこと、悩みなども共有することができて、素敵な時間をジジトトと過ごしています。
シュナウザーは毛が抜けにくい反面、トリミングが必要な犬種でもあるので、日常のケアにかかる時間や労力、お金もプラスでかかってきます。また、シュナウザーは食いしん坊な子が多く、食べ物の好き嫌いがないのは助かりますが、誤飲誤食の事故にも気を付けないといけません。また、ワンワン元気に吠えるシュナウザーも比較的多いため、しつけやトレーニングにも気を使う必要があると思います。
私はシュナウザーのジジトトしか一緒に暮らしたことがないのですが、犬は飼い主さんのことが本当に大好きで慕ってくれて愛してくれます。つい犬と暮らす楽しさばかりに目がいきがちですが、責任を持って命をお迎えして、いっしょに暮らしていくというのは簡単ではありませんでした。私はトトが4歳で命に関わる可能性のある病気を発症したことで、より命の重たさをリアルに感じました。やってほしくないイタズラや、ケガや事故、病気などもあり、楽しいことうれしいこと以外にも大変なこと、悲しいことや辛いこともあります。