人付き合いや恋愛…身近な「あるある」の悩みに、精神科医がアドバイス | ラジトピ ラジオ関西トピックス

人付き合いや恋愛…身近な「あるある」の悩みに、精神科医がアドバイス

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 事故物件住みます芸人、松原タニシによるラジオ番組『松原タニシの生きる』に、認知症の医療を専門とする「しおかぜメモリークリニック」の南辰也医師が出演。今回は、リスナーから寄せられた身近な悩みについて、精神医学の立場から回答した。

南辰也医師(右)と松原タニシ

 最初に紹介されたのは、「スキンシップ」についての悩み。

「自分が学生の頃、バイト先のパートのおばちゃんが雑談中に触ってきたり、話のオチで叩いてきたりしてスキンシップが多いなぁと感じていました。しかし今、自分が同じことを学生のアルバイトにしています。やたらとスキンシップが多くなるのは、いわゆる“おばちゃん”特有のことなのでしょうか」

 これに対し、南医師は「おそらく人付き合いに“慣れ”が出ている状態では」と回答。年齢とともに、関わってきた人の数が増えたことで、人付き合いにおけるハードルが下がり『ここまでならスキンシップしても大丈夫』と学習している結果ではないか」と語った。

 次に、「恋愛が嫌いです」というリスナーから「感情が上下してしまうので、なるべく平坦な感情でいたいのですが、周りから理解されず……恋愛が嫌いということに何か原因はあるのでしょうか」と、相談メールが寄せられた。

 南医師は「(恋愛は)傷つく可能性もあるため、自分の心を守ろうとしているのではないか」と見解を明かした。そして、感情の上下を不快に思うことについては「理性を保ちたい人、あるいは感情優位の人、個人差がありますし、どちらが良くてどちらが悪い訳でもありません。なので感覚を理解されないと悩む必要はないですし、別に無理に恋愛をする必要もないんじゃないでしょうか」とアドバイスを送った。

 また、あるリスナーからは、「面倒くさがりな自分に悩んでいます。遊びの誘いを面倒くさくて断ってから後悔したり、仕事でも一手間を面倒くさがってしまったり……克服したいのですが、何か良い方法はありませんか」という悩みも。

 この件について、南医師は「心理学的な話で、できないことをできるようにする方法論があります」と話す。それは「▼良いことをすれば自分にとってプラスになる、▼良いことをしなければ自分にとってマイナスになる、▼悪いことをしなければ自分にとってプラスになる、▼悪いことをすれば自分にとってマイナスになる」と、行動を4つに分類する方法。

「赤信号を渡ったら交通違反になる。これは『悪いことをすれば自分にとってマイナスになる』例です。これを応用して、例えば『自分が面倒くさがって何かをサボったら、1回につき誰かに500円渡す』みたいに、自分に罰則を作ってみては」と提案。実際、他者の協力を得ることで上手くいくケースもあるのだと明かしていた。

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