「喜んでもらえるビールに育てたい」兵庫県福崎町、特産もち麦で新ビールを開発 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「喜んでもらえるビールに育てたい」兵庫県福崎町、特産もち麦で新ビールを開発

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 兵庫県福崎町で、妖怪のオブジェに続く新たな名物が誕生しそうだ。それは、特産のもち麦を主原料に使った新ビール。このほど、製造を担当する六甲ビール醸造所(神戸市)から同町役場に試作品が届き、尾﨑吉晴町長に手渡された。(※)

もち麦ビールを開発した福崎町の尾﨑?晴町長(左)と六甲ビール醸造所の大渕拓也さん

 同町では一時衰退していたもち麦栽培が昭和末期に復活。現在は、プチプチした歯ごたえの従来品種「米澤モチ2号」と、モチモチ食感の新品種「フクミファイバー」の栽培が進んでおり、新ビールにはフクミファイバーが採用された。

 フクミファイバーは整腸作用や血中コレステロール低下に効果がある食物繊維β(ベータ)グルカンを特に多く含むのが特長で、含量は精白米の38倍もあるという。

 新ビールは見た目がホワイトビールのように白く濁っているが、同社醸造責任者の大渕拓也さんによると、これはβグルカンの濁り成分によるもので、βグルカンはほかにも通常のビール以上の泡もちと滑らかな口当たりをもたらしたという。

 大渕さんは「近年の地ビールの流行は白ビール。味わいも爽やかなので、まずは食前に味わってほしい。魚料理と合わせるのもおすすめ」と出来映えに自信をのぞかせている。

福崎町に届けられたもち麦ビール

 今回は330ミリリットル瓶を340本生産。主にイベント会場でのアンケート調査に活用すると言い、3月12、13日には姫路市の大手前公園で開かれる青空市で両日先着100人に試飲してもらうことにしている。アンケートで得た意見は、新年度からの本格生産に反映していく。

 尾﨑町長は「まだ試行錯誤が続くだろうが、地域住民や観光客に喜んで飲んでもらえるビールに育てていきたい」と意気込んでいる。(播磨時報社)

(※=尾崎町長の名前で、「吉」は下の線が長いもの)

LINEで送る

関連記事