【プレビュー】J1神戸、ホームで鹿島戦 3・11に迎える特別な試合 菊池流帆「全力で戦う」 郷家友太「強い思いで挑む」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【プレビュー】J1神戸、ホームで鹿島戦 3・11に迎える特別な試合 菊池流帆「全力で戦う」 郷家友太「強い思いで挑む」

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「いま勝点3がとれない状況だが、昨シーズンもこういうのはあった。そのなかで若い選手も育った。昨年の経験が今年にもつながってくると思う。シーズン通していいとき悪いとき必ずある。ここでチームがバラバラにならないこと。1つの目標に向かっていき、ここから勝ちを積み重ねられるよう1つになってやっていきたい」。そう語る指揮官は、総力戦でのトンネル脱出を誓っていた。

三浦淳寛監督 (C)VISSEL KOBE

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 11日の鹿島戦に向けて、ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』3月7日放送回の「マッチプレビュー」コーナーでは、番記者に電話取材した。

 サッカー専門紙『エル・ゴラッソ』の鹿島担当でサッカーライターの田中滋さんによると、チームの現状について、「ミスから2試合落としたものの、やろうとしているサッカーはできている。過去2年、序盤戦で苦しんでいた鹿島だが、それに比べると遥かにいいスタートを切ることができていると思う」と、調子は上々のよう。

 レジェンドのジーコ氏の影響が色濃く出るチームだった鹿島だが、今年、これまでのブラジル路線からヨーロッパ路線へスタイルを変更。20冠を誇る名門が、タイトル奪還へ、新たなチャレンジを行っている。

「鹿島は今までの成功体験もあり、昨シーズンまではそこから脱却できないところもあった。ヴィッセルさんもイニエスタ選手が入ってくるなど、ヨーロッパの現代的なサッカーに取り組んでいるように感じるが、鹿島も今年からヴァイラー監督が就任、岩政コーチも入ったなか、相手をみながら、しっかりとした立ち位置やポジショニングで優位をとって、自分たちで主導権を握ったサッカーをやっていこうとしている」と、田中さん。「最初、少し上手くいかないところもあったと思われるが、だいぶ選手たちも手ごたえをつかみながら、ここ4試合、できているのかなと思う」と、間近で取材するなか、チームの成長を実感しているようだ。

 そのため、この試合については、「昨年までの鹿島のイメージで戦うと、全然違う感じになると思う。先日の試合でも、システムを試合のなかで3回くらい変えている。相手の出方、試合の展開で選手の配置を変えてくるので、(ヴィッセルが)『なんでうまくいかないの?』と思ったとき、選手の立ち位置を注意してご覧になったほうが、試合を楽しめると思う」と、注目ポイントを挙げていた。

 また、鹿島のキープレーヤーについては、今年からチームに復帰した鈴木優磨選手を推薦。「非常に幅広く動いて、今、必要なときに何をしないといけないのか、どこでプレーしなければいけないのか、プレーでほかの選手に示すことができているのが頼もしい。今まで、鹿島といえば、数々のタイトルに導いた偉大なキャプテン・小笠原満男さんの存在が大きかったが、その小笠原さんがやっていたようなことを、小笠原さんの背番号40を引き継いだ鈴木選手が、同じようなことをやっている。鹿島にとっては大きな存在になっている」と、ヨーロッパで経験を積んだ生え抜きストライカーを評価していた。


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