失明の原因で最も多いとされる緑内障について知ってもらおうと、神戸ポートアイランドの神戸市立神戸アイセンター病院がいま緑色にライトアップされている。
これは国際緑内障週間(今年は3月6日~12日)にあわせて日本緑内障学会が2015年から続けている「ライトアップ・イン・グリーン運動」の一環。
緑内障は、世界中の国で、中途失明の原因疾患として上位にランクされており、日本国内においても中途失明原因の第1位。医療の進歩もあり、早期に発見し治療すれば失明の可能性が低い病気になりつつあるが、病気がかなり進まないと自覚症状が出てこないため、定期検診が重要という。
神戸アイセンター病院は目に関する最先端の研究や治療、さらには見えない人・見えにくい人が社会復帰するためのリハビリテーション・ロービジョンケアなどに取り組む“目のワンストップセンター”。iPS細胞を使って目の難病を治療する世界初の臨床研究が行われていることでも知られる。
同病院は、毎年、グリーンにライトアップする啓発活動(「ライトアップ・イン・グリーン運動」)に賛同しており、今回は13日まで点灯する。また期間中、医師や職員がキャンペーン用にオリジナルで作ったグリーンのTシャツを着て診察や検査業務を行っているほか、2階エントランスにあるビジョンパークで緑内障の解説動画を上映している。
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長は「緑内障は早期発見・早期治療でほとんど失明を防げる病気。ただ病気がかなり進まないと自覚症状が出てこないということがある。40歳を過ぎたら眼の定期検診を」と呼びかけている。