――昨年(2021年)に発売されました。生まれたきっかけは?
「作り置きでも固くなりにくいサンドイッチを」という思いから生まれました。DEAN & DELUCAでは主にショーケースで商品を販売しているのですが、パンの場合、冷蔵保存する際に水分が飛びやすく……ドーナツだと、油をまとっているぶん、乾燥せず、固くなりにくいのではないかと考えました。
――「甘く・しょっぱく」した理由は?
(甘さとしょっぱさが合わさると)意外と無限に食べられる、ということはありませんか? ちなみに表面の甘みは、メープルチェダーやココナッツシュガー、きなこなど、シーズンによって変えています。
――年齢層は?
見た目のインパクトもあり写真映えすることから、やはり若い方が多いですが、お子さまも食べられる味になっているので幅広い年齢層の方に楽しんでいただいています。特に女性が多いですね。
――反響は?
「ドーナツ!? (こんなの)見たことない!」と第一印象が強い商品ですが、食べてみるとしつこさはなく、案外いけちゃうというところで、“意外性”が受けているのではないかと思います。
――他にも高カロリーな商品は?
シーズン限定で「WORLD FRIED CHICKEN」というイベントを行っていて(一部地域)、いろいろな国のチキンを出しています。その中に「メープルバターミルクチキン」という、ハイカロリーだけれど、甘じょっぱくて変わった味がおいしく楽しめるチキンもあります!
――これからブームになりそうですか?
“甘じょっぱさ”は癖になるようで、実際にリピーターが多いです。世の中の健康志向を反映して「プラントベース」(植物由来の素材で作られた食品)への関心が高まっている反面、「カロリー度外視」のハイカロリー料理もまた、注目度が上がっています。写真映えがトレンドの状況は今後も続くと予想されますし、見た目のインパクトや意外性のある味など、トレンドの要素を複数兼ね備えるドーナツサンドは、これから人気の商品になっていくと思います。季節などによって(異なる味わいを)楽しんでいただけるよう、中身も大事にしていきたいです。
(取材・文=Lovelys)