「変な人いるんだけど」「無理無理、ムリムリ、逃げよう!」「変質者? 警察行った方が……」
初めてやってきた東京。勝平はどこへ行って何をすればいいのか分かりません。路上でチンピラに絡まれている気弱な大学生(西畑大吾)を見かけ、助けます。大学生の名前は啓太。この縁で勝平は啓太がひとり暮らしをするアパートに居候します。
啓太に連れて行ってもらった花見の席で、勝平は天真爛漫な女子大生・ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知ります。
こうした中、かつて一緒に修行していた守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)らも東京へ来ていることが分かります。超人技は必要とされず、時代から取り残された彼らは一般の社会になじもうとするのですが……。
原作は「デトロイト・メタル・シティ」で知られる若杉公徳のコミックです。
人類を救うため極限まで肉体を鍛え上げたあと東京を初めて訪れ、時代錯誤の行動をする“終末の戦士”たち。男だけで人里離れた土地にいたため世間の常識を全く知らずに大人になり、都会に出てきて騒動を巻き起こします。初めて知るお花見や合コン、一目ぼれや片思いの甘酸っぱい感情、友情や嫉妬。遅れてきた青春を取り戻そうと、勝平たちは芽生えた恋心にまっすぐ向き合います。