兵庫・養父の棚田で育ったもち米使用 “由緒正しきまんまる”の餅 「杵つきの回数は290回」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・養父の棚田で育ったもち米使用 “由緒正しきまんまる”の餅 「杵つきの回数は290回」

LINEで送る

この記事の写真を見る(14枚)

「能座満月もち」は、白もち・黒豆もち・よもぎもち・MIXもちの4種類。「よもぎは田んぼの畔に芽吹いたものを、地域の皆さんと一緒に餅用に摘み取りにいきます。茎や葉っぱもふんだんに入れたよもぎもちは思いのほか好評」で、今年度分は売り切れに。地元の方との交流も楽しみのひとつだと言います。

 そんな「能座満月もち」のおすすめの食べ方として、藤田さんがあげたのは次の通り。
▼レンジでチンして(温めて)粘りを戻し、みそ汁など汁物や安倍川餅、磯部餅に。
▼同じくレンジで加熱して、あっさりとポン酢や大根おろしをあわせる。
▼オーブントースターで焼いてぜんざいやお汁粉にも。
▼軽くチンしてからフライパンでしょう油バターやトッポギのたれで絡めたり、切ってお好み焼きやグラタンにも。

「能座満月もち」は8個入り626円。販売は11月~4月初旬頃までの期間限定で、電話注文で購入できるほか、来年からはインターネットでも販売される予定です。問い合わせは、アムナック0120-461-340まで。

 なお、同社からは、「能座満月もち」と同じ養父市能座のお米で作ったポン菓子(250円)や、日本酒も登場しています。2月下旬から限定販売されている「純米 五百万石 能座ほまれ 生酒」は、養父市能座産の酒造好適米(日本酒づくりを目的に作られた米)「五百万石」を使用し、果実に似た華やかな香りが特徴。火入れをせず、無ろ過で生のまま瓶詰した生酒です。酒器に注いだ瞬間にひろがる香りにうっとり。口に入れるとまろやかな味わいのなかにしっかりとした主張も感じられます。(720ml、1080円)。

 もともと三木市で建設業を営みながら農業を行っていたという藤田さんは、日本全国で農業の後継者が不足して耕作放棄地が増え、里が荒れていることに危機感を抱いたそう。2014年、養父市が農業特区に指定されたことをきっかけに、養父市でロボットやドローンを導入した「スマート農業」を実践していきます。そして、作業効率化も進めながら、地域の農業諸先輩とも交流しつつ、「能座満月もち」などの加工品までてがけることで、農家の収益安定化を目指しているそうです。

 今年2月には、養父市能座の棚田が、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」に選定されました。「能座はほんとうに素晴らしい環境に恵まれています」と語る藤田さん。その地で育まれたもち米から生まれる餅や日本酒などには、これからも注目していきたいものです。(田名部真理)

養父市能座の棚田
養父市能座で農作業にかかわるメンバー
最後に、ゴローさんも「これ(「能座満月もち」)、ホワイトデーによろしいですやん!」と絶賛。来年、楽しみにしています(笑)。
LINEで送る

関連記事