写真で見る100年前と現代のモンゴル 国立民族学博物館

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 100年前と現代のモンゴルを対比的に見ることで、邂逅(かいこう)=出会いを考える写真展、日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」が、大阪府吹田市の国立民族学博物館で開かれている。2022年5月31日(火)まで。

 モンゴルの首都・ウランバートルは今から100年前、活仏(かつぶつ)にして皇帝ボクド・ハーンが治める聖なる都であり、中心には黄金の宮殿が輝いていた。市場では騎馬で買い物をする人の姿も見られる。

 モンゴルといえば「遊牧民」「大草原」などのイメージが強いが、現在、遊牧民は人口の9パーセントに過ぎず、ウランバートルには総人口のおよそ半分に当たる160万人が集中している。その中心部には高層ビルが林立、まちにはヒップホップ文化が花開くなどグローバル都市へと変貌した。都市の周辺部には遊牧民の移動式テント「ゲル」が密集し、草原も広がるが、馬に乗って携帯電話のアンテナを探すなど、その暮らしは昔とは変わりつつある。

 特別展では、この100年の間に大きな変貌を遂げたモンゴルを、過去と現代の写真を「邂逅」させることを通して映し出す。100年前の写真はロシアや西欧からの探検家が撮影したものだが、現代の写真は国際的に活躍するモンゴルのドキュメンタリー写真家・B.インジナーシ氏が撮影したもの。「他者(外部)」から見たモンゴルは学術的、記録的な要素が強いが、「自己(内側)」から見たモンゴルは、「悲喜こもごも。内側からの冷静な視点でとらえられており、その違いも感じられる」と、国立民族学博物館・島村一平准教授は話す。


◆日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展
「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」
会期 2022年3月17日(木)~5月31日(火)
会場 国立民族学博物館 特別展示館
(大阪府吹田市千里万博公園10-1)
【公式HP】

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