コロナ禍もあり、近年ではキャンプなどレジャーでのアウトドア志向も高まるなか、荷物が少なくて済み、テント設営の必要もないということで注目されている、グランピング。兵庫県内でも続々とそのスポットが登場しているが、この3月には兵庫県三田市に新たなグランピング施設がオープンし、早くも人気を博しているという。
神戸電鉄公園都市線のフラワータウン駅から徒歩13分、中国自動車道の神戸三田インターチェンジから車で約5分。岩盤浴、レストラン、温泉などを有する「三田天然温泉・寿ノ湯」の敷地内にできたのは、グランピング施設「グランアップル神戸三田」だ。
「当社は温泉施設を経営しているのですが、『コロナ禍でも何か面白いことができないか』と考え、駐車場をリノベーションしてグランピングを始めました。3月に宿泊を解禁したばかりですが、お陰様で広く告知をする前から続々と予約が入るほどの人気ぶりです」と胸を張るのは、グランアップル神戸三田の広報室課長を務める高橋洸さん。
料金は宿泊と夕朝食込みで1人9100円から。夕食ではBBQ(バーベキュー)を楽しむことができ、特典としてチェックインからチェックアウト日の寿ノ湯の営業時間中は、7つのお風呂とサウナが入り放題。さらに寿ノ湯自慢の岩盤浴と約1万冊の蔵書を誇るライブラリーも1回無料で利用できるといったサービスも。グランピングで岩盤浴や読書もできるという場所は珍しく、利用客に好評のようだ。さらにソフトクリーム食べ放題、コーヒー飲み放題も付いている。
テントは「THE DOME」(定員2~6人)、「HYBRID DELUXE STARGAZER」(定員2~5人)、「HYBRID TENT」(定員2~4人)の3種類で計8棟。天井も高く開放感があり、特注で作ったという調度品も設置。それぞれにガスBBQグリルやキッチンテーブル、ダイニングセット、冷蔵庫、エアコンを備える。BBQで肉を焼くのは外だが、冷暖房を完備したテントの中での食事が可能。ボードゲーム、ジェンガ、カードゲームも無料で貸し出しているので、手ぶらで来るだけで様々な楽しみ方ができる。
素泊まりは5800円から(4人以上から予約可能)で、こちらも温泉に入れる特典付き。季節営業で、9月までは宿泊可能(6月は梅雨の時期なので日帰りBBQだけ)。それ以降はベッドを片付けてBBQ利用に変更するという。
「三田市は宿泊できるところが少ないので、ここで1泊して翌日は三田のアウトレットモール(神戸三田プレミアム・アウトレット)に行くなど、新しい三田の楽しみ方につながれば。今後も宿泊施設を広げていきたい」と話す高橋さん。周辺には桜並木があり、これからの時期はお花見に最適のようだ。手軽にぜいたくな気分を味わいたい方は、春のおでかけの選択肢の1つに加えてみては。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年3月15日放送回より
◆「グランアップル神戸三田」公式HP