——大学に進学したのは、それでも「いつかは就職する」と考えたからですか?
そうですね。あと(芸能のほかに)したいことが決まっていなかったので、いろんなジャンルを学んでみようと。選択肢を広げるという意味で進学しました。
——芸能活動をしていて、一般的な10代よりも大人と関わることが多かったと思います。抵抗はありませんでしたか?
野球をしていたときから大人と関わることが多かったので、抵抗は無かったですね。保護者の方々と仲良くさせていただいていましたし、大人と関わることが好きだったんです。社会経験を積んでいて、自分が知らない世界を知っている人の話を聞くのが楽しくて。
学校の先生とも仲が良かったですし……。先生にも臆することなく話しかけていたから仲良くなれたのかな。同じ場にいるのにしゃべらないのって、もったいないじゃないですか。
——目上の人にも臆せず話しかけることで、いろんな学びがありそうですね。
そうですね。22歳くらいで(元プロ野球選手で、現在タレント・プロゴルファーとしても活躍する)デーブ大久保さんとご一緒する機会があって、仕事をする上で「分からないことを分からないままにしているのが一番良くない。聞かない方が恥だ」って教えを受けたんです。そのとき、ひとつ大人になれたというか、レベルアップできたような感覚がありました。それ以降、なにか疑問があるときには質問するようになりました。「聞かない方が恥ずかしい」を肝に銘じて生きてます。
——アスリートの方とのコミュニケーションで学ぶことはありますか?
アスリートの方って、“人と人”で真摯に向き合ってくれる方が多いんです。(スポーツを)突き詰めてる方ですし、素直でまっすぐな方ばかりで。私も真似したいと思うことがたくさんあります。一緒にいて居心地が良いですね。
言ってしまえば、競技って成績さえ良ければいい世界ですよね。でも常々感じるのは、「トップになる方は人間力を兼ね備えてる」ってこと。本当に素敵な仕事をさせてもらってます。