天井まで本が! 神戸に子どものための図書館「こども本の森」誕生 好奇心の“森” 安藤忠雄氏が寄贈 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

天井まで本が! 神戸に子どものための図書館「こども本の森」誕生 好奇心の“森” 安藤忠雄氏が寄贈

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 また本は、階段の下や行き止まりになっている廊下など、思いがけない場所にも展示されている。子どもたちの興味を引く工夫が多数施され、「森」を歩いて探検するように、お気に入りの一冊を見つけてもらいたいという安藤さんの思いと、“安藤忠雄建築”の遊び心が伺える。

 1階に展示された「青いりんご」のオブジェも安藤さんならでは。青春のシンボルとしてデザインされたもので、「青春は年齢ではなく、年を取ったとしても自分はまだ未成熟であるという意識を持つこと」という考え方の象徴だという。

安藤忠雄さんデザインの「青りんご」

 他にもこだわりのポイントが。円筒形の休憩室には天窓が設けられ、外の光が差し込んで礼拝堂のような雰囲気に。背面に本を収納できるボックスが付いた「チャーチチェア」には、週替わりで本が収納される。どんな本かは来館時のお楽しみだ。

休憩室にはチャーチチェアや天窓

 名誉館長には、俳優の竹下景子さんが就任した。竹下さんは、阪神淡路大震災以降長年にわたり、朗読やコンサートなどを通して災害の記憶の継承に尽力、神戸をサポートしてきた。また、自身も子育て中に本の読み聞かせをしていた経験から、子どもたちに、より本に親しんでほしいというメッセージを発信している。同館の入口を入ってすぐの場所には、竹下さんのおススメの本がサイン入りで展示されている。

 同館では、オープン後、扉を開けると子どもが駆け込んでくる様子も見られた。デッキに本を持ち出したり、場所を決めてじっくりと本の世界に入り込んだりするなど、それぞれに本を楽しんでいるという。

 館長の森川美紀子さんは「本を読むことによって世界が広がる。自転車に乗ることや水泳と同じで、本を読む楽しさは一生忘れないと思う。好奇心・感受性を伸ばす工夫や学びがある場所なので、ぜひ気軽に訪れて、小さい頃から読書に親しんでほしい」と話す。

 現在は事前予約制だが、新型コロナウイルスが落ち着き次第、自由入場にする運びという。また、4月中には室内管弦楽団のコンサートも予定している。


◆こども本の森 神戸
〒650-0001
兵庫県神戸市中央区加納町6丁目1-1
開館時間:9:30-17:00 / 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
TEL:078-325-1125
【公式HP】



【『サンデー神戸』番組HP】



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サンデー神戸 | ラジオ関西 | 2022/04/03/日 09:00-09:30

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