兵庫県姫路市夢前町を中心に地域活性化に取り組む「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」は2日、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の早期終結と平和を祈り、3年目となった新型コロナウイルス禍の重いムードを跳ね除ける「夢ランタン祭り」を姫路市の書写山麓で開き、夜空にランタンが浮かび、花火も打ちあがった。(※記事中写真は実行委員会提供)
実行委員会は1年を通し、みんなの『夢』を乗せたスカイランタンで夜空を彩りたいと企画、昨年(2021年)8月も200個のランタンを浮かべるなどしたほか、書写山を見下ろす広大な菜の花畑にコロナ退散を祈念する言葉を描く「巨大文字アート」プロジェクトを成功させた。
ランタンイベントは 、2022年2月に開催される予定だった「世界遺産・姫路城マラソン」を大いに盛り上げようと、その前夜祭として予定されていたが、マラソンの中止とまん延防止等重点措置期間中のため延期され、感染防止対策として事前告知せずに行った。
さらにロシアのウクライナ侵攻の影響で、ヘリウムガスの供給が困難となるなど、多くの苦難を乗り越えてようやく実現できたという。
ウクライナ支援のため、夜空に浮かべた300個のランタンの一部は国旗の黄色と青色に彩り、約180発の花火も打ち上げられた。
実行委員会の衣笠愛之(よしゆき)さんは「夢や希望、そして平和への願いをスカイランタンと花火で天まで届けることができ、素晴らしい夜になった。戦争は憎しみ以外、何も生み出さない。また長びくコロナ禍、ここまで頑張ってきた私たち、本当にもうひと踏ん張り。あきらめちゃいけない。ここは夢前(ゆめさき)。みんながランタンの光に夢を乗せることができた」と話した。