Wシリーズ参戦の「Juju」野田樹潤 F3仕様のマシンでレースに F1と同じ舞台で | ラジトピ ラジオ関西トピックス

Wシリーズ参戦の「Juju」野田樹潤 F3仕様のマシンでレースに F1と同じ舞台で

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 16歳のレーシングドライバー「Juju」こと野田樹潤選手が、2022年、女性ドライバーのフォーミュラカー選手権「Wシリーズ」に参戦することが決まった。年齢による制限で出場できるレースが限られ、2020年から世界に戦いの舞台を移したJujuだが、同シリーズでも最年少ドライバーとなる。

Wシリーズ参戦が決まったJuju

 Wシリーズは、女性のトップドライバー育成を目的に2018年に英国で発足。出場権を得るには、プレシーズンテストに合格する必要がある。Jujuは3月にスペインで開かれたテストで合格となった。

 レースは能力主義に基づいて運営され、シリーズで使用されるマシンは、FIA(国際自動車連盟)のF3仕様のワンメイク。Jujuは「Wシリーズ・アカデミー・チーム」に2年契約で所属し、マシンの整備や各種マネジメントを受けられる。プロドライバーとしてのスキルを身に着けるためのトレーニングなど幅広いサポートもある。元F1ドライバーで父親の野田英樹さん(53)が監督を務め、チームで帯同して戦ってきたデンマーク選手権から、環境が大きく変わる。

 F1グランプリのサポートレースとして世界各国で8レースが開催されるWシリーズ。2022年は前年の上位8選手に、今季、出場資格を得た9人を加えた17人がエントリーする。2年間、F4で戦ってきたJujuにとって、2022年はさらに速いマシンでの戦いになる。

 5月6日の開幕1か月前からテスト走行ができないルールとなっており、初参戦となるJujuにとってはすべてがぶっつけ本番に。それでも、すべてのレースがF1グランプリのサポートレースとして開催されるため、Jujuにとっては夢のF1グランプリを身近に感じながら、同じサーキットを走ることになる。

 シリーズはアメリカ・マイアミを皮切りに、スペイン、イギリス、フランスと転戦する。シリーズ初となるアジアでの大会は、10月に鈴鹿で開かれることになっており、Jujuも「応援してくださっている人たちの前でレースができることが楽しみ。最善を尽くします」と決意を新たにしていた。

 今後は監督としてではなく保護者として帯同する野田さんは「3シーズン参戦しているドライバーがいるなか、ぶっつけ本番のJujuに1年目から成果を期待することは難しい。しかし、JujuにとってはF1のサーキットを経験し、これまでより早いマシンに乗れることが大きい。経験を積み、真価が問われるのは2年目だと考えています」と話している。

LINEで送る

関連記事