今回、阪神梅田本店でデビューするブランドとして「ジェルソミーナ(イタリア菓子)」や「ドローリー(チーズ with ハニースイーツ)」など6店舗はじめ、百貨店初の常設店「太陽ノ塔洋菓子店」、ブランド初の常設店として出店する「ピスタチオマニア」などが登場、「食の阪神」としての存在感をさらに進化させる。
2022年3月の百貨店売上高(速報)では、大阪・中心部の6店すべてで前年実績を上回った。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が3月21日をもって解除されたことで、月終盤に客足が伸びたのが要因。阪神梅田本店は35.7%増だった(このほか阪急梅田本店は6.9%増、大丸梅田店5.8%増、大丸神戸店11.1%増、高島屋大阪店6.5%増など)。
阪急阪神百貨店・山口俊比古社長はラジオ関西の取材に対し「私たちが積み上げた食の阪神の魅力を高めるスタートになった。コロナ禍で日々の暮らしを大切にする意識が高まり、物質的な側面だけでなく、心の充足、幸せを見つけていただく。そして生活者としての『食』を豊かにすること」と話す。
関西のドミナント(優位的な)エリア・梅田で親しまれてきた阪神、阪急(の両百貨店)。関西では昔から阪神さん、阪急さんと呼んでいただけるのは最大の強み。人と人とが分断されがちなコロナ禍、ややもすると孤独感や不安感を覚える方々もいらっしゃる。小売業は過当競争時代に入り、デジタル化、オンラインビジネスも重要な販売要素だが、やはり豊かな生活を求めて、新たな発見をするためには、絆を大事にしたリアルな接客販売も大切にしたい」と話した。