指をぬいぐるみの口に入れると、ハムハムと“甘がみ”してくれるぬいぐるみ型ロボット「甘噛みハムハム」が、発売前から話題となっています。
展示会で実際に甘がみを体験した人の「”痛気持ち良い”感触がやみつきになる!」「ずっとかまれていたい!」という評判が話題に。現在実施中のクラウドファンディングは、4月11日時点で出資者が1600人超え、集まった額は、なんと825万円以上!「甘噛み」へのこだわりとは? 考案・開発したベンチャー企業「ユカイ工学」に取材しました。
■「痛いけど気持ち良い!」をとことん追求
「甘噛みハムハム」は、赤ちゃんや子犬にかまれた時の心地良さを再現するために作られたぬいぐるみ型ロボット。口には、人の指を”ハムハム”と甘がみする、歯の形をした装置が組み込まれています。そっと指を差し入れると、ペットや赤ちゃんのような小さい歯で、ムニムニと柔らかくかんでくれます。
第一弾の今回は、ねむそうな表情が特徴的な柴犬「コタロウ」と、目が閉じかけておっとりした印象の三毛猫「ゆず」の2種類。「かむ強さ」や「歯の形」は、6人の開発メンバーが、何度も実際にかまれて一番気持ち良いものを調べたそう。かみ方のパターンは「素早く」「ゆっくり」「戸惑いながら」など、飽きさせないしぐさが数十種類以上も!
■「子育て中の楽しみ」が商品化
ニッチな欲求を満たす「甘噛みハムハム」を考案したのは、幼い子を持つ男性社員。子育てをする日々の中で、「赤ちゃんが指を甘がみしてくれるとすごく気持ちいい! でも、しつけのためにやめさせないといけない…」という葛藤に悩まされていました。ならば「甘がみ」の気持ち良さを再現した商品をつくってしまえばいい! と考え、プロジェクトを立ち上げたそうです。
■結果は大反響!
開発中の「甘噛みハムハム」を出品した展示会では、小さな子供からお年寄りまで数百人が「かまれたい」と殺到!「中毒性のある気持ち良さ」「子育て時代を思い出す」と、なかなかその場を離れない人が続出しました。反響を受けて行われたクラウドファンディングでも、達成目標の16.5倍を超える、約825万円以上を集める大成功の結果に。(4月11日時点)