兵庫県警は12日、春の定期異動を受けた署長会議をリモート形式で開いた。桐原弘毅(きりはら・こうき)本部長は重点項目として、特定抗争指定暴力団「六代目山口組」「神戸山口組」を主なターゲットに「暴力団壊滅総合対策」や、人身安全への対応や特殊詐欺、サイバー犯罪など「重要凶悪事件の徹底検挙」を挙げた。
特殊詐欺をめぐっては、兵庫県内で昨年(2021年)、約11億6000万円の被害が確認されている。
このほか2022年11月に明石市で開催される「全国豊かな海づくり大会兵庫大会」の警備対策に万全を期すため、総合力を発揮してほしいと訓示した。
新型コロナウイルス感染拡大への懸念から、兵庫県警では一昨年(2020年)は書面交付での訓示、昨年から県内46署の署長や本部の所属長らがテレビ会議システムを利用してパソコン画面から指示を受ける形式を取っている。