兵庫県の斎藤元彦知事が14日、ラジオ関西の生番組に出演し、新型コロナウイルスのワクチン接種について、県が設置した大規模接種会場では15日から予約なしで受けられるようにしたとして、「できるだけ多くの方に受けてもらいたい」と話した。
新規感染者数は下げ止まりの傾向にあり、若い人を中心に増加している。オミクロン株の派生株「BA.2」に置き換わりが進んでいて、感染の再拡大に警戒が必要な状況になっている。国内で検出された新系統の「XE」株は感染力が「BA.2」よりさらに強いとされ、人の活動が盛んになるゴールデンウイークでの感染拡大が懸念されている。
斎藤知事は、自身がコロナに感染した経験も踏まえ、「誰もが感染することが分かった。若い人は軽症や無症状で済む人が多いのでワクチンを打たなくてもいい、と考える人もいるのだと思います。しかし、まわりにうつさない、重症化しないためにもワクチンを打ってほしい」と呼びかけた。
神戸大学の分析結果で、3回目のワクチン接種が「BA.2」にも有効で、発症の予防や重症化を防ぐ効果があることが分かっている。
県の大規模接種会場は、姫路と西宮に設置され、予約がなくても空きがある場合、接種券と運転免許証など本人確認の書類があれば、いつでも接種が可能。問い合わせはコールセンター(電話0570-033-185)まで。
◆兵庫県新型コロナワクチン大規模接種特設ページ(兵庫県 公式HPより)