2022年の戦いの舞台が女性ドライバーによるフォーミュラカー選手権「Wシリーズ」と決まったJujuこと野田樹潤選手(16)。Jujuが所属するNODAレーシングは、Wシリーズに加えて、欧州で開催される「ドレクスラー・フォーミュラ・カップ」や、これまでの舞台だったデンマークの「F4デニッシュ・チャンピオンシップ」にもスポット参戦することを決めた。
Jujuは、英国に拠点を置き、女性のトップドライバーの育成を目指すWシリーズのプレテストに合格。「Wシリーズ・アカデミー・チーム」に2年契約で所属し、トップドライバーとしてのスキルを身につけるためのサポートを受けることが決まっている。
レースは、参加者全員がFIA(国際自動車連盟)のF3仕様のマシンを使用し、F1グランプリのサポートレースとして全8レースが併催される。F1ドライバーを目指すJujuにとっては、F1グランプリの雰囲気の中で、同じサーキットを走ることができるのが魅力だが、練習に規制があり、ぶっつけ本番のレースとなる。
このため、Wシリーズに参戦する他の選手たちは、独自に練習環境を持っており、元F1レーサーで、Jujuの父の野田英樹さん(53)が監督を務めるNODAレーシングとしても、独自のサポートを決めた。
ドレクスラー・フォーミュラ・カップは、欧州のトップレーシングチームの車両に採用されている駆動系部品のメーカー「ドレクスラー社」が2013年から主催するシリーズ。F3、F4などの3カテゴリーが混走し、欧州6か国で8大会16戦が予定されている。
Wシリーズのスケジュールとの関係で、スポット参戦するレースは随時決定していくことになるが、初戦は4月24日にイタリアのモンツァ・サーキットで開かれるレースと決めた。自動車レースのために世界で3番目に開設された歴史あるサーキットで、9月にはF1イタリアグランプリも開催される。
野田監督は「Jujuの夢を実現させるため、Wシリーズ以外は、引き続きNODAレーシングがチームJujuとして体制を運営し、サポートしていく。Jujuには少しでも多くの経験を積んでほしい」と話している。