ヴィッセル神戸、ACL連勝なるか 22日夜に地元タイのチェンライ・ユナイテッドと対戦 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ヴィッセル神戸、ACL連勝なるか 22日夜に地元タイのチェンライ・ユナイテッドと対戦

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 サッカーのアジアクラブナンバー1を決める大会「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)」のグループステージに参戦しているヴィッセル神戸。グループJ集中開催地のタイ・ブリーラムで、22日夜、地元・タイのチェンライ・ユナイテッドとの一戦に臨む。会場はブリーラムスタジアム、キックオフ予定は日本時間の午後11時(現地時間の午後9時)。

 19日の初戦では、香港の傑志を2-1と下したヴィッセル。今シーズンの公式戦において90分での勝利が、実はこれが初めてだった。ロティーナ監督が采配を振るようになり2試合目となった一戦では、前半15分にMF郷家友太選手のゴールで先制すると、攻守にわたって新指揮官が志向するゲームモデルを色濃く発揮し主導権を握る。後半は追加点がなかなか奪えず、傑志の反撃にもあったが、この試合では途中出場の選手も奮起。試合終盤の85分、MF汰木康也選手の好アシストからMF井上潮音選手がダイレクトシュートを叩き込み、差を広げた。その後、1失点するも、しっかり勝ち切ったクリムゾンレッド。グループステージ突破に向けて大きな1勝を手に入れた。

先制点を決めた郷家友太選手 (C) VISSEL KOBE

 そこから中2日というタイトな日程で迎える今回。しかも、相手のチェンライ・ユナイテッドとは、さらに中2日で25日にも試合を行う。タイの独特な高温多湿の気候のもとでの連戦は、相当ハードなもの。しかも、「ACLに出場しているチームはどこも強い」とロティーナ監督もいうように、チェンライ・ユナイテッドも傑志と同じく難敵だ。

 そのなかで、けが人も多く、大黒柱のMFアンドレス・イニエスタ選手を欠くチームは、いかにコンディションを整えながら戦っていくかも、課題の1つとなる。傑志戦では、直近のJ1第8節セレッソ大阪から先発を5人入れ替えて試合に臨み、後半途中からはこれがプロデビュー戦となった18歳のルーキーMF日髙光揮選手も抜擢。若い力を惜しまず登用したロティーナ采配が見事にハマった。今回のチェンライ・ユナイテッド戦では、傑志戦と同様のスタメンを揃えるのか、それとも、新たなメンバーを起用していくのか。名将の選手起用も見どころだ。

 試合前日会見で、「試合のプランについて、特に変えるつもりもない」と述べたロティーナ監督。「試合に勝つことは当然の目標だが、4試合の結果だけではなく、日本に戻ってからも、チームとしてもっと自信をもってプレーできるよう、自分たちのサッカーを信じてプレーすること、チームをつくり上げていくということも、今回の大事なミッション」と、ACLでは目先の一勝だけでなく、先を見据えたチーム作りにも励んでいる。そういった点を踏まえれば、戦術は傑志戦がベースになるだろう。

試合前日会見に臨んだロティーナ監督(左)と井上潮音選手 (C) VISSEL KOBE

 また、ロティーナ監督の東京ヴェルディ時代からの愛弟子でもある井上選手も、「1試合目は難しい試合だったが、勝つことができたので、チームの雰囲気自体はいい。でも、修正するところはいっぱいある。そういった部分を改善しながら、勝ちながら、さらにいい雰囲気に持っていって、チーム状態をさらによくしていければいいなと思う」とコメント。試合を通じてチーム力の向上を目指している。それゆえに、今回のチェンライ・ユナイテッド戦でも、傑志戦以上に中身の濃い戦いを見せておきたいものだ。

 相手のチェンライ・ユナイテッドには、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督時代の日本代表に招集された経験を持つMF加藤恒平選手(4番)、そして、ヴィッセル神戸の育成組織を経てトップ昇格も果たした経験を持つMF廣田隆治選手(28番)という、2人の日本人選手がいる。特に廣田選手は古巣対決となるだけに、強い思いを持ってこの一戦に臨むだろう。また、3大会連続のACLグループステージ出場となるチームでは、FWのGetterson選手(8番)、DFのBrinner選手(5番)といった攻守の核を担うブラジル人選手の存在にも気を付けたい。昨シーズンのACLではガンバ大阪との2試合で引き分けているチェンライ・ユナイテッド。その力は決して侮れない。

 アジアナンバー1を目指すためには、負けは許されないヴィッセル。傑志戦で多くの希望が見えたなか、この一戦でも成長の跡を残したいところ。ロティーナ体制になって特にまばゆい光を放つ井上選手は、「この大会に入る前まで、僕自身もチームもあまり結果が出ていないなか、この大会をきっかけにチームとしても個人としても(いい方向に)変わる大会にしようと思って今大会に臨んでいる。1試合目、ああいう形でスタートできて、個人としてもチームとしてもいいスタートが切れたのではないかなと思う」と手応えもつかんでいるよう。背番号20の若武者とともに、チームは総力戦で勝利を目指す。

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