吉本興業のお笑いコンビ「紅しょうが」(稲田美紀・熊元プロレス)が火曜パーソナリティを務める番組「Clip」(ラジオ関西、月ー木午後2時30分~)で、「恋愛で大切なのは見た目か?それとも中身か?」という話題について議論。また、恋愛カウンセラーによる解説も。「見た目」「中身」とは何か?、という一歩踏み込んだ議論が展開された。
今年4月7日、内閣府男女共同参画局が公開した「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」の会合で発表された資料に対し、SNSなどで波紋が広がっている。資料には、全国調査の結果などをもとに「男女とも、ハンサム・美女であるほど恋愛経験が豊か」との記載があり、SNSではこの内容や調査の方法について「国が発表する内容なの?」「ルッキズム(外見至上主義)を助長するのでは」と批判が相次いでいる。一方、「知ってた」「当たり前すぎる」「いや、中身の方が大事!」という意見も出るなど、議論になっているようだ。
稲田は「国がこんなことを発表するのはどういうこと? そら揉めるでしょう」と疑問を呈しつつも、「これはもう、(恋愛で大切なのは)見た目だと言わせてください!」と強気に主張した。特に「歯」が重要だと考えているそうで、「歯が白くて、歯並びが綺麗な人がいい。黄色や灰色の歯の男性は、ないよね」とバッサリ切り捨てた。熊元は、「見た目と思っていた時期もあったけど、結局見た目がかっこいいと思う人を好きになっている訳ではないから、中身が大切だと思う」と自身の経験を明かした。
番組には、見た目が大切だと主張するリスナーから「優しいおばあちゃんのような男性と付き合っているが、デート中に隣を見るとがっかりする」という意見や、「イケメンは余裕があるから好き。見た目に自信のない人はキスの時にがっついてくるので嫌」というメールも。熊元は「みんな好き勝手言ってるなあ」と笑いつつ、「結局、中身は見た目に出る」と指摘した。また、「中身重視というのも、性格がいい人が好きという意味ではなくて、私の好みの性格である雑な人がいい」ということで、結局はどちらの場合でも自分の「好み」に合っているかどうかということのようだ。
番組では、これまで3000件以上の恋愛相談にアドバイスを送った、人気恋愛心理カウンセラー・ハヤトさんに「見た目か中身か問題」について聞いた。
――見た目で選んだ相手か中身で選んだ相手、どちらとの交際が長続きしますか?
もちろん、中身で選んだ相手との方が幸せな交際が長続きしやすいです。外見のトキメキは長くは続かず、すぐに見慣れてしまいます。交際相手の見た目が好きという気持ちは、平均で1か月半くらいしか持たないという研究結果もあるほどです。見た目はタイプではないという相手でも、半年ほど関係が続けば、外見にも愛おしさが持てるようになるものです。「見た目で恋が始まり、中身を知って終わる」というケースも多いので、一人の相手とじっくり恋愛経験を積めるかどうかとなると、見た目はあまり関係ないといえるでしょう。
――恋愛を成就させるために、「好きな相手の好みに合わせて見た目を変える」ことは効果的でしょうか?
効果的ではありません。中には、相手が自分に合わせてくれるのはうれしいという方もいるでしょうが、大人でしっかりとした相手ほど、そういった「自分がない行動」に引いてしまう人も多いようです。「自分に合わせてくれてうれしい」と喜んだり、「私の好みはこう」と髪型や服装を変えることを勧めるような相手は、交際相手としてもいかがなものかと思います。恋愛という場面でも、TPOだけ踏まえておけば、あとは自分が好きなファッションでいるのが一番です。