との記述がありました。
確定的なことは言えませんが、「枉惑」または「関白」という音が転じて「ワンパク」となっていたようです。
「関白」には、本来の天皇の政治の補佐するという意味以外に、権力を持つものを「〇〇関白」などと比喩的に言う意味があり、「枉惑」にも「人の道に外れる」や「惑わす」などの意味があります。
断定はできませんが、こうした意味の言葉をわかりやすく表現するためにそれらの字が当てられて使われていたのが、時代とともに転じて(訛って)、今の文字にたどり着いたと考えることもできそうです。(推測の域を出ませんが…)
でも、本来の意味からすると、現在の「腕が白い」という字を、わざわざこの言葉に当てなくてもよかったのでは? と思うのは、私だけでしょうか。
言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。
(「ことばコトバ」第51回 ラジオ関西アナウンサー・林 真一郎)