優しいラジオジャーナリストをホアキン・フェニックスが好演 子どもとの対話をモノクロで描く映画『カモン カモン』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

優しいラジオジャーナリストをホアキン・フェニックスが好演 子どもとの対話をモノクロで描く映画『カモン カモン』

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 途方に暮れたジョニーはロサンゼルス行きの航空チケットを買うのですが、ジェシーはトイレに立てこもってしまいます……。

==●サブ1 =

 甥っ子に振り回される主人公・ジョニーを務めるのはホアキン・フェニックスです。『ジョーカー』でアカデミー賞の主演男優賞を受賞した彼が、ヴィランのイメージを覆す優しい役柄を演じています。

 ホアキンはマイク・ミルズ監督の脚本を読んで「共感できる瞬間や感情がたくさん描かれている」と感じ、今作への出演を決めたそうです。「(監督と)一緒に何かクリエイティブなことができると思えた。僕から今までとは違う何かをつかみ出してくれるのかどうか、僕に何か新しい視点をくれるのかどうか、ってことだね」といきさつを語っています。

 一方、ジェシーを演じるのはウディ・ノーマンで、子役としてずば抜けた演技力を発揮しています。

 また、この作品にはジョニーがラジオ番組でインタビューする場面として、9歳から14歳の子どもたちへ実際に取材したインタビューが何度か出てきます。

「未来はどんなふうになると思う?」
「正しい道を進むために大人は何ができたと思う?」
「自分の何かひとつを変えられるなら何にする?」

 こうした質問に対して子どもたちが率直に語っていて、子どもの言葉が大人へのメッセージとしてヒューマンドラマのスパイスとなってます。

==サブ3 =

 今作は全編モノクロ映像です。ミルズ監督が“ドキュメンタリー性を盛り込んだ寓話”として表現するためということです。この物語でジョニーとジェシーのふたりは衝突を繰り返しながらもコミュニケーションをやめずに対話を重ね、時間をかけて少しずつ互いを理解していきます。色を意識させないモノクロの映像が、ふたりの言葉のやりとりを際立たせているように感じます。







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