華やかな世界を衣装で体感 「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」 神戸ファッション美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

華やかな世界を衣装で体感 「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」 神戸ファッション美術館

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 宝塚歌劇の華やかな世界を作りだす要素の1つである「衣装」を集めた、特別展「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」が、神戸市東灘区、六甲アイランドの神戸ファッション美術館で開催中。2022年6月12日(日)まで。

 宝塚歌劇は1914年の初演以来、現在も多く人を魅了している。特別展では、舞台衣装や小物などおよそ120点を通し、「タカラヅカの基礎知識」や華麗な世界を支えるプロの技術、そして宝塚の魅力を紹介する。

 宝塚の衣装にはスパンコールやビーズがちりばめられていたり、さまざまな布が使われている。舞台でライト(照明)が当たった時にいかに綺麗に見えるように、またダンスで動いても、映像化された時にアップでも美しく見えるように、計算してデザインされ製作されている。展示されているのは男役の代表的な衣装である「燕尾服」や男役と娘役がペアで着用する「デュエット」、宝塚音楽学校の卒業生が最初の舞台で披露する「ロケット」(ラインダンス)の衣装などタカラジェンヌが舞台で着用したものばかり。細部まで見ることができる。実際の舞台の写真も展示されており、その世界観を目の前で感じられる。

 衣装だけではなく帽子やブーツなどの装飾品やデザイン画のほか、30分の1スケールのステージ模型や公演ポスター、映像も展示され、宝塚の世界の面白さ、奥深さを体感できる。デザイナーは時代の流行を取り入れながら何枚ものスケッチを描き、デザインを完成させていくという。デザイナー・任田幾英さんのデザイン画は、「古くなっていたので新たに描き起こした」ものという。

 また兵庫県ゆかりのデザイナー、コシノヒロコ氏と高田賢三氏のデザイン画や衣装も展示されている。この2人の作品が同じ会場に並ぶことは珍しく「見どころのひとつ」になっている。

 会場には豪華な大羽根の衣装を背景に記念撮影ができるフォトスポットもある。ステージフィナーレの「大階段」を再現しており、自身も舞台に立っているような気分が味わえる。

 宝塚歌劇の舞台衣装がこれほどの規模でまとまって展示されることは初めてで、全国から問い合わせがあるという。神戸ファッション美術館の担当者は「タカラヅカファンはもちろんのこと、宝塚をあまり知らない人でもワクワクするはず。宝塚の世界に触れてほしい」と話す。


神戸ファッション美術館 開館25周年記念
「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」
会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)/月曜日休館
会場:神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
【神戸ファッション美術館 公式HP】

LINEで送る

関連記事