ある日、更紗は近くの隠れ家風のカフェに立ち寄ります。マスターらしき男性の姿を見て更紗はハッとします。
「え?」
じっとマスターを観察します。間違いありません。かつて自分を誘拐したとして捕まった文でした。
この日から更紗は、仕事帰りにたびたびカフェに行くようになりました。ところが文は自分のことに気づいているのかどうか分かりません。文は34歳になっているはずです。
一方、更紗と同棲している亮は、更紗の行動を疑い始めます。また更紗は、文にいま恋人がいるのを知り、閉店を待って後をつけます……。
原作は、2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうの小説です。
脚本を執筆し、監督を務めるのは李相日。